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エリザベス ペイトン展@原美術館 〜音楽好き、ファッショニスタにオススメな展覧会〜

2017/01/31

 

天気のいい日曜は、原美術館の「エリザベス ペイトン Still life 生/静」展へ。

 

エリザベス ペイトンは知る人ぞ知る、セレブに大人気のアメリカの現代画家。

作品には肖像画や人物像が多く、特にカートコバーンやエミネム、リバティーンズ等々、ミュージシャンを描いたものが有名です。

 

よって30〜40代の音楽好きにとっては、ペイトンの名は知らずとも何だか見たことがある、無条件に愛してしまう作品群ではないだろうか。

 

 

音楽とアートがうまく融合された作家というのは、多方面に火がつきやすい。

アート界の人々からだけでなく、音楽好きなファッショニスタから注目されセレブ人気を博したのち、一般層にも伝わるからだ。

(私のようなミーハー人間が足を運ぶのにも、そういう影響がある)

 

ということで、今や彼女のオリジナル作品はちっちゃいものでもウン百万、ウン千万するらしい(ヒエ〜)。

 

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さて、原美術館の展覧会で初めて彼女の作品を数多く見たわけですが・・・

 

静物画や、身近な人(有名人でない)を題材とした作品などは、拍子抜けするくらい普通、、、と言ったら語弊があるけれど、びっくりするほどアカデミックな油絵だった。

 

フランスの印象派のような古さすら感じる、今流行りのヴィヴィッドな作風とは真逆のエレガント(へたするとダサい)な絵。

一見して、オシャレピープルが群がるような派手さが無いことに驚いた。

 

 

が、順路を進むにつれて、彼女の作品の幅がよくわかる展示内容になっていた。(もちろんミュージシャンの肖像画もいっぱい!)

 

彼女は、静物画でも有名人でも犬でも何でも、自分の心惹かれるものを、本当に素直に描いているだけ。とても精神的に自由だ。

 

「感動を素直にそのまんま」、それってアーティストには実は難しいのだ。

アーティストには「物を創造する人間」というプライドがあるので、人が作ったものを頭から「いいね」と肯定できないように無意識的になっている・・・のに対し、彼女のアプローチのなんてストレートなこと!

 

音楽誌のミュージシャンのポートレートやレコードジャケット、ライブ画像などを「そのまんま」起こしたような油絵がとても印象的。

「大勢の人にウケるように」商業ベースで作り上げたモノが題材なのだから、そりゃカッコよくなるだろう。ずるい!笑

 

ラフで勢いのあるタッチ、独特の色彩、そしてやや漫画的というか、どの人物も、女性作家らしく美しくデフォルメされた作品は、完全に彼女のオリジナルな世界。

このアート⇄音楽⇄ファッション⇄カルチャーを行き来できる作風が、アート界でもミーハー界(?)でも人気のヒケツなんでしょうね〜。

 

ということで、原美術館の「エリザベス ペイトン Still life 生/静」展は2017年5月7日(日)まで続く。

 

・音楽好き(特にオルタナ)

・ポップアート好きにも

・オシャレそうなものに触れときたいミーハーちゃんにも

 

オススメです。なんといってもお洒落ぶれるし笑

見といて損はない展覧会でございます!

 

 

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