北京乗り継ぎパリ便でトランジットに大失敗(パリ〜モロッコ〜スペイン旅)
2019/09/29
(前回からの続き)
今回のヨーロッパ&モロッコ旅は、渡航費を抑えるべくチケット代をけちった。
特にロングフライトとなる日本⇄パリ間、私たちが選んだのは
往路:北京経由、中華国際航空(エアチャイナ)
復路:ワルシャワ経由、ポーランド航空(LOT)
というルート。
旅のスタートは中国国際航空<エアチャイナ>で北京経由でパリへ。
結論からいうと行きのエアチャイナ、見事に旅の出鼻をくじかれました。
\(^o^)/
安いけどもう使わねえぞ!エアチャイナ!(多分...)
羽田で40分ディレイのアナウンス→ジリジリと2時間のディレイ
エアチャイナでヨーロッパへ渡航した人の口コミを見ると、大絶賛している人は少ないものの、問題なく到着できた人は「お値段なりに、まあまあ」と言っている人も多い。
私は細かいことが気にならない性格なので、「機内食がまずい」とか「モニターが古い」といった細かい部分は割とどうでもよく、普通に飛びさえすれば「別にええやんエアチャイナ。激安だし」となっただろう。
しかし、よく遅れるらしいエアチャイナ。
私たちの乗る便も、羽田に着くなり早速40分遅れのコール。
北京空港での乗り継ぎ便までの空き時間は2時間。
カウンター職員に、乗り継ぎ便に遅れた場合はどうすればいいのか?と訪ねたところ(日本語のできる中国人女性)、自信なさそうに「と・・・とりあえず北京に行ってみてください」とのこと。
ふーん・・・
そして40分後、搭乗開始予定時刻になったにも関わらず、その後もダラダラとなんのアナウンスもなくゲートは開かない。1時間以上経過。
乗り継ぎ便のことを考えるとイライラ・キリキリする・・・
そのうちになぜか乗客?のうちの1人(中国人、大人の男性)が泣き叫び出し、搭乗を待つ乗客溢れる広場は一時騒然となったりした。
えっと、こんな精神不安定そうな人と飛行機に乗るのは絶対に嫌なんですけど。(その後、彼が同じ便に乗ったのかは不明)
結局、北京への到着は2時間遅れに。
乗り継ぎ便が定刻通りならばすでに間に合っていない時間なのだが、もしかしたら待っていてくれているかもしれない?
とりあえずダメ元で乗り換え方面に小走りで行ってみた。
2時間遅れやがったのに、ものすごく厳しい保安検査
北京で飛行機を降り、なぜか一瞬楽観的なムードに包まれた私。
なぜなら「乗り継ぎ便にご搭乗の方はこちらへお急ぎください!」的な係員が誰もいなかったので、もしかしたら乗り継ぎ便も遅れてて普通に間に合うんじゃね?と錯覚させられたからだ。
とりあえず乗り継ぎの人々の流れに沿い、保安検査ゲートまで到着。
この時点ですでに夜中の2:00(乗り継ぎ便の定刻は2:05)。
夜中なのでゲートはそれほど混んでいなかったが、この保安検査がまぁ〜厳しい。
リキッド類、バッテリー類、電子機器、カメラ、雨傘など、手荷物ほぼ全部やんと思われるアイテムをバッグから取り出して直接見せなければならない面倒くささ。
私は、文句言われるものは全部透明なビニール袋に入れたぞと勢い勇んで臨んだつもりが、トランクに小さ〜いハンドクリームのチューブが入っていたために2度ほどやり直しさせられた。
クソ...普段はザルのくせに、なんでここだけそんなに良い仕事するんだ。
※普段がザルの国ほど他人には厳しい。インドとかもそう。
保安を通り、搭乗エリアに出た時点で夜中の2:30(乗り継ぎ便の定刻は2:05)。
もうダメ...なのか?
しかしなんのアナウンスもないし、周りの同じ便に乗る人々も希望を捨てていない雰囲気なので、とにかく順路(?)に沿って行ってみることにする。
暗い北京空港内を彷徨う、乗り遅れた日本人クルー
保安検査を抜けて、いざラストスパート!
・・・あら?
え?
どこ・・・?どこに行けば良いの・・・?
案内職員は一人も見当たらず、搭乗エリア内はひたすらだだっ広く、薄暗く、本当に文字通り「どこへ行ったらいいのか全くわからない状態」になった。
が、人は錯乱状態だと、何も確認せずにとにかくカンで走り出すらしい。
とりあえず右に行ってみる。
乗れそうな場所は何もない。
次に左に行ってみて、何もなくて、誰もいなくて、広〜い空港内をいたずらにぐるりと一周する羽目になった。
たまにフラフラとしている人に出会うが、同じく日本人の迷っている人だった。夜中の空港をさまよっているのは行き場を無くした日本人だけ。今思うとなんか笑える。
職員もかなり少ないので、聞いてみるにも人に出会えない。
夜勤でポツンと歩いている空港職員を何人かとっ捕まえて聞き込みをし、なんとか辿り着いたのは、なぜか空港職員専用の出入り口。
インターホンを押すと、中から係員が出てきて中へ通された。
ちなみに、乗り継ぎ便に乗る予定の日本人は20人くらいいたが、このダンジョンをクリアした早さでいうと私たちは2番目に早かった。てか、わかるかこんなの!(この時点で、もう乗り継ぎ便のことは諦めがついていた)
この職員専用ゲートにいた係員の男性もひどかった。
回収したパスポートを落っことしてばらまいたり、インターホンの応答をその場にいる日本人乗客にさせたりして(ちょっと出といて的なノリ)、あまりにダイナミック・チャイナな仕事に一同唖然とするばかり。
そして、こいつが一体なんの役割だったのかは分からぬまま、「エアチャイナのカウンターへ行け。11番。」と言われ、言われるがままその方向に歩き出す日本人クルー。
結局「11番」は出てこないまま、よく分からないがエアチャイナのカウンターに付いた。
そしてここで驚愕の新事実が発覚。
「振り替え便は翌日の13:00だから、今日はエアチャイナが用意したホテルに泊まってネ」
とのこと。
私たちはまだ旅程に余裕を持っているからマシだが、中には弾丸でパリに行く人もいて「下手をするとパリ滞在時間が数時間になってしまう・・・行くのをやめようか・・・」という人も。
あと私たちは荷物を預けていなかったが、預けている人は荷物が先にパリに行っていたり、北京で止まってしまったりとガチャガチャになる模様で、さらに最悪そうだった。
ホテルに着くまでの疲労が半端ない
仕方ないので、ホテルで一眠りすることにした我々一行。
しかしここからのプロセスがまた長く、本当に疲れた。
まず入国。
そもそも中国に入国する気などなかったのに、入国カードを夜中に書いてゲートを通るのがなんかもう嫌。1つ1つプロセスが増えるたびにどっと疲れる感じだ。
その後エアチャイナが用意するホテル行きのカウンターまで行くのだが、これがまた遠い。
モノレールに乗らなければならず、しかも夜中だからかモノレールがなかなか来ない。
モノレールの駅からも、カウンターまでは徒歩で遠い。
ホテルまでバスで送迎してもらえるのだが、バスに乗るまで30分、乗ってから20分。以外に遠い。
結局、ホテルに着いたのは朝の5:00頃だった。朝やんけ。
13時のフライトなので、10時のバスで戻るとなると、まあ寝られても3時間半くらい?でもまあシャワーを浴びて、ベッドで寝られるのはよかった。
ここまででもう私たちとしては開き直るしかないくらいヤラレターという感じだったのだが、中にはもっと凄い目にあった人もいるようなので、本当に御愁傷様です。
結論:エアチャイナは乗継ぎに失敗すると最悪な対応が待っている
結論:エアチャイナでのヨーロッパ乗り継ぎ便は、遅延なく進めばコスパがいいが、問題が起こったときの対応がガチャガチャである。
そういうわけで、私は大事をとって今後はエアチャイナは利用しないでしょう。
ただ、事前に対策して臨むぶんには、ヨーロッパまで渡るのに一番安い方法と言えるので、
・まず第一に、彼らに何も期待しない
・トランジットの時間は最低でも4時間、できれば5時間とる
・手荷物の化粧品、クリーム類は全部透明な袋に入れてスタンバイ
・モバイル、バッテリー類はすぐに取り出せるように把握しておく
・できれば荷物はすべて機内持ち込みにする
このあたりのコツを押さえ、ダイナミックチャイナにおおらかな気持ちで臨むのであれば、ありかもしれません。
私は二度と使わないがな!
(旅ログ 続きます)
屈辱の北京ステイをライブでお届けしたエントリーはこちら
ちょっとブラックなオトナの人間関係をテーマにしたブログも更新中。
こちらも見てね!↓↓↓