正男・・・
人が死んでるから軽はずみに面白おかしく書くのは不謹慎だけど、金正男氏暗殺のニュースである。
2ちゃん〜サブカル界隈の人々には、「俺たちのマサオ」として親しまれていたのよね。
私はというと、北朝鮮の情勢にはまっっったく詳しくない中でも、正男氏のことが「なんとなく好き」だった。そう、2ちゃんねらーと同じレベルです。
そんな私なりに、正男氏の暗殺ニュースは地味に「ああ」と思う出来事だったので、今日は私の思う正男氏についてちょっとだけ綴ります。(政治的思想はひとつも無いので許してください)
ーーーーー
この情報化社会においても謎のベールに包まれた、北の情勢。
そのトップやその周辺ともなると、何を考えているのか全然わからない。
普通、容姿を見ればその人の片鱗だけでも伝わってきそうなものだが、何も見せてくれない、伝わってこない。不気味。
そんな中、正男氏は、表情やちょっとした行動などから「人間」を見せてくれているような気がして、人として興味が持てた。
容姿もイイ。正男氏はフォトジェニックだよね。
ぽっちゃりしていて可愛らしいし、三男よりも、男の豪快さが滲み出ていてセクシー。
(と言ったら女達にモノスゴイ反対に遭ったwwwわっかんねぇかなあ。母性本能をくすぐるタイプよ正男は。)
梶原一騎先生を思わせる放蕩息子っぽい出で立ち、絶対モテたと思うよ。
それと彼は過去に
「三代世襲には反対。父も常々(世襲には)否定的だった」
という旨の発言をしていて、正男=ドズル、父ちゃん=デギン公っていう図式が勝手に私の中に生まれたんだよ。
とにかく、抗えない運命の中で、過酷な環境の割には、自分の意志とユーモアをきちんと持っている人のように思えてならなかった。ていうかオタなんじゃ?という気もしていた。
(どれも知らぬ人間の勝手な妄想だが、つまり、人にそういうイメージを妄想させることができる素養のある人だったのが、彼のフトコロの深さなんじゃないっすかね)
それで、心のどこかで、彼が世界のどこかで生きていていればそれでいいと、私は思うようになった。
北の総書記の血を分けた長男で、且つ、世界に精通していて偏りの少ない成長を遂げた人物が、この世のどこかで生きてるだけで凄いことのような気がしたから。
そしたら・・・
忘れた頃に、ふっと不意をついて出たような、でも衝撃の、暗殺のニュース。
私にとっては、悲しい、というわけでもないし、明日からも普通の毎日が続くわけだけれど。
金正男氏が亡くなったと聞いて、やっぱり私は彼のことを自分で思ってるより好きだったのねと、自覚したよ。
好きというのとも、厳密には違うかな。
とにかく、まるで現実味の湧かない北朝鮮関連のニュースを見るよりも、正男その人からのほうが、「あそこにも自分らと同じ、人間が冗談を言ったりして住んでいるんだなあ」と感じられたのだから、正男は貴重な存在だったと思う、今夜でした。
(おしまい)