文系オトナギーク女子

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コラム・思うこと リアルなハナシと人間模様

環境が才能を殺す?「田舎」と「芸術」

 

田舎に生まれて芸術方面を極めることの難しさ・・・という話です。

 

 

とうほぐ(東北)の片田舎に住む、小学生の姪っ子が最近バレエを習っています。

 

生まれつき体が軟体動物並みに柔らかく、手足がアメンボのように長い姪。

そして本人にプリンセス願望があるwということで、こりゃバレエでも習わせてみる?と軽い気持ちでスタート。それが1年前。

 

 

そして今、身内のことなのでアレだけど、やっぱ片田舎で見ると周囲よりもちょいと才能がある方なんじゃないかな、と思うわけであります、姪。

まあそもそもバレエは体型と体質で才能が決まる部分がでかいので、それだけなんですけど笑

 

でも何より、姪本人がバレエが好きで好きでたまらない、ダンスで生きていきたい!というくらい楽しんでいて・・・

これが第二の才能を感じさせるわけです。

 

そこが彼女が持って生まれた2つの才能。

しかしバレエには、もう1つ、同じくらい重大な才能が必要ですよね。環境です。

 

 

厳しい条件で「踊る資格のある者」をふるいにかけるバレエの世界

 

本当にトップを目指すのであれば、ロシア及びヨーロッパ人に生まれなかった時点で「才能に恵まれている」とは言い難くなるくらい厳しい、バレエの世界。

 

トップクラスを目指そうということだったら、極端な話、日本のド田舎に生まれたという時点でふるい落とされていると言っても過言でないくらい熾烈な世界ですよね。

 

そこまでのトップを目指すわけではなくとも、姪の環境は・・・

 

切磋琢磨するライバルもいなければ、教師もいない。

才能に気づいてあげられる大人もいない。

 

極端にいうと田舎では、学業そっちのけで家族総出でバレエに明け暮れれば、「あそごの家はすげぇバレエの教育ママでよぉ〜・・・」と、影で狂人扱いされます笑。

 

そうなのです、田舎というものは、都会人が思うよりもずっとずっと芸術音痴なのです。

 

のんびりしているのが田舎のいいところですが、「大事なのは10代まで」なバレエの世界では「まあ、そんなにやりたかったら、そのうち考えるべ」とか言っているとあっという間に終了。

 

なんていうか「芸術」と「田舎」では、時間軸もなんもかんも違います。

 

 

どちらが幸せかは分からないけれど

 

姪の話に戻ると・・・

 

そんなに打ち込めるものに7歳足らずで出会えたのにもったいない!100%打ち込める環境作ってやれば?という理屈だけの考えが半分。

今のまま、楽しければいいじゃない。というのが半分・・・というか、現実的にまあそうなるんだろうな、という私の考えです。

 

親の方針を責めてるわけではありませんよ!(姉よ、悪しからず)

 

でもやはり総合すると、芸術方面を極めるには、生まれと環境は大きい・・・と改めて考えさせられた次第です。

「本人のやる気と努力」に任せるには限界がある世界だな〜・・・と。

 

 

・・・答えは出ないしどちらが幸せかは分からないけど、バレエ熱に浮かされたような姪に、かつてピアノに打ち込んでいた自分の姿を重ねる私でありました。

(あ、私の場合は才能不足によるところが大きいんだけど笑)

 

 

とりあえず姉には、テレプシコーラでも読んで、バレエの世界の勉強をしてもらおうと思います。←浅www

 

(おしまい)

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