文系オトナギーク女子

"人生ギーク"な大人の女性目線で綴る、日常に即効性のある 今日のお洒落からカルチャー、ゲス話までをお届けします。

コラム・思うこと リアルなハナシと人間模様

「人様の神聖な心の領域に土足で踏みこんでいくようなことは絶対にいたしません」

 

「わたくし達は 人様の神聖な心の領域に土足で踏みこんでいくようなことは絶対にいたしません」

──叶恭子さんの言葉である。叶姉妹オフィシャルブログ2016年12月31日より)

 

人の心の領域。

これを犯さないようにするのは簡単なようで、気をつけないと結構大変よね。

違う国違うコミュニティ、個人個人まで、明記されているルールを守るのはまだ出来るが、大概大事なのは暗黙のマナーだったりするから。

 

逆にいうとこの聖域さえ犯さなければ、人はどんな違った人とだって仲良くなれる。

 

「聖域」は外からは分かりにくいところにある

 

言い寄る側としては「仲良くしようよ、うまくやろうよ」と悪気なく歩みよったつもりが、何故か遠ざかられた・・・時にあることです。

人それぞれの“聖域”とは、分かりにくいところにあったりするから厄介。

 

 

私も以前将棋好きの友達に、軽い気持ちで「将棋では誰が好きなの〜」と質問したらムッとして「いやそういうんじゃないから」と冷たく言われた・・・。

 

多分、「たしなむ程度に好き」なことに質問されたら怒らなかったと思うんですよ。

「どもっちゃうほど好き」なものに対して、他のライトファンと同じように軽々しく扱われたことに対して苛立っていたんだと思う。ゴメンナサイ。

 

 

というように、その人が大切にしている領域とマナーというのは、わりと分かりにくいところにあったりするんよね。

 

 

上司が嫌われるのも、部下の心の領域を犯したとき

 

先日仕事で、いつもは粛々と仕事しているデザイナーさんが、わなわなと怒ってたのよ。

 

このデザイナーさんは、社内で色々なチームの案件を受けている評判の良い人。

そのうちの1チームが、「ぜひ◯○さんを我がチームの専属デザイナーにしてくれ」と申し出て。

そのチームが外注などに使う浪費っぷりは社内でも問題だったため、社内で専属デザイナーを付ければ丸くおさまるかと安易に考えたお上が、「他の仕事はいいから、あのチーム専属になれ」と彼女に打診したのだった。

 

 

一見、ご指名がかかるなんて光栄じゃん、と思った私。

それだけやってればいいしラクじゃんとか、合理的だとも。←多分、お上もそんなところだろう

 

しかし彼女はやるせない怒りを抱えているようだった。

 

どうやらこの時、上司が彼女の「他人からは分かりにくい心の領域」を犯しちゃったんやね〜。

 

彼女は、なにげなく見えることに対しても1つ1つプロ意識を持って、大事にしていたらしく。

 

それをとっても軽〜いかんじで、「そっちはどうでもいいから、こっちだけやってよ!」と一方的に言われたことに傷ついていたんじゃないかな。

自分なりにモチベ高くやってたものに対して、「悪い話じゃないぜ!」と言いながらズカズカ汚い靴で踏み込まれた感じね。

 

 

怒り哀しみの原因は、言われた内容以前に敬意がまったく感じられなかったことやろね。

 

ま、言うても仕事なんでどんなにやるせなくても、次の瞬間には黙ってフツーに仕事こなしますよ、大人なんでね( ´_ゝ`)

 

でも、もし言われた子が耐性のない新入社員だったり、ちょっとデリケートな子だったりしたらモチベ低下や会社への失望の材料になってしまうわね。

 

 

まとめ

 

多分ね、足りないのはちょっとした敬意、それだけなんすよ。

 

マネジメントする立場からすると、正直そこまでケアしてられない現実もあるかもしれないし、変に気を使いすぎる必要はないけれど。

 

でも、敬意を持っていないことって、言葉や行動のはしばしに出るんよね〜。

 

「誰に対して」「どういう部分に」というより、誰であっても他者という存在自体に敬意を持って接するスキルが、叶恭子さんは完璧にあるんでしょうね。

これは本当、見習いたいっす。

 

 

あとは、物事への上っ面じゃない理解の深さだが・・・

こればかりは、人と接することや本を読むことなどで、スキルをつけていくしかないわね( ´_ゝ`)

 

 

逆にどんな変態さんだったとしても、この部分がわかっている紳士的な人だったら仲良くなれる自信がある私でした。

(あ、でもニオイがくさい人だけはすいません)

 

(おしまい)

 

-コラム・思うこと, リアルなハナシと人間模様
-