文系オトナギーク女子

"人生ギーク"な大人の女性目線で綴る、日常に即効性のある 今日のお洒落からカルチャー、ゲス話までをお届けします。

リアルなハナシと人間模様 広告/マーケ論

インスタの「ヴィジュアル至上主義」は広告デザイン業界がずっとやってきたこと

 

最近になって、TVでインスタ女子についてコメンテーターがうんぬん言っているのをよく見る。

 

写真を撮るためだけのスイーツだとか、撮影会場と化したナイトプールだとか、まあ中には擁護派も居たりするけれど、総じてTVでの取り上げ方は・・・「虚像を盛るイタい女たち」と揶揄した感じの見せ方をしている、ように見える。

 

まったく意地悪よね〜( ・ω・)

私はどちらかと言えば、やり過ぎインスタ女子よりもTVのこういう、ハッキリは言わないけどアイタタタに見えるように印象操作するやり方ってだいっきらい。

そりゃあ、やり過ぎなものは、インスタに限らず滑稽な面があるのは否定できないけれど。

 

やり過ぎは確かに馬鹿っぽいかもしれないが。

 

私個人はインスタをほとんどやっていないが、あの軽さ・明るさがあるツールの雰囲気は好きですね。(それとも中はドロドロなのかしら?)

おおむね肯定派です。

 

まあ自分が若い時にそんなツールがあったら、ソッチでの見栄の張り合いに頑張りすぎてリアル生活が脅かされるだろうな〜と容易に想像できるので、大人がブーブー言う気持ちもわからなくはないです。

 

あとよくあるのが写真を撮るためだけに支配されやがってバカ女どもめ!というご意見。

確かに滑稽かもしれないが、デザインに関わる者として、どこまでも美しい画面を追い求めてエスカレートしてしまうその気持ち、分からなくないです。

自分もつい仕事で、美を追い求めたうそっこ画像作っちゃうwwwいけないわww

 

インスタの「ビジュアル至上主義」は、デザイン広告業界に通ずるものを感じます。

 

 

一億総プロデューサー時代

 

にしてもインスタグラマーで感心するのは、みなさん自己プロデュース力が自然と鍛えられているところ。

 

私はインスタはオンチだが、デザイン仕事で写真は扱うので、インスタグラマー達と同じようなことを考えながら画像作ってますよ笑

 

プレゼン資料を作る時など、「一発で見る者を納得させられる画面」を作るべく、アノ手この手を駆使します。

中には、良く見せるために「現物はちょっと色が違うけれど」「こんな角度は現実ではありえないけれど」等のちょっとした(ウソにならない程度の)脚色をしたり。。。

すべてパッと見の印象を良くするために。

 

そしてTVはじめ広告媒体は全て、そういう「瞬間的な説得力」を追求してきた人たちよね。説得力のある画像を撮るためには、時にはヤラセもいとわないほどに。

(そいつらがよくもまあ、「虚像を盛って〜、インスタ女子の闇」とか言うよなホント)

 

今まではプロしかそういう目線を持たなかったのに対し、今は普通の子もどうやったら1枚の絵で数(いいね)が稼げるかっていうのを意識してるってことよね。

「その背景は画面的にイマイチ・・・」とか「小道具持とっか」「ロケ(旅行)しよっか」と自然とやっているわけでしょ。

 

これ、デザイン業界的にはおっそろしいことですよ。もちろんいい意味でも。

一億総プロデューサー時代ということでおK。

 

 

インスタでもプロの撮影でも、すべてはFAKE

 

「あんなの何が楽しいんだ」という意見もありますが、自分で何かを発信することは何だか楽しいです、エキサイティングです(発信オンチだった私も、ブログを始めて実感)。

 

本人が心から楽しくて幸せで、なおかつ他人に迷惑を掛けていなければ、とても良い趣味だと思いますよ。

 

インスタ盛り盛り写真でもプロが撮った写真でも、たとえドキュメンタリーだったとしても、ファインダー越しのものは所詮すべてFAKE。

どんなに小さな場所からでも、発信する人がもっと増えるこれからの時代の流れがコワくもあり楽しみな私なのでした〜。←今日のわんこ調

 

(おしまい)

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