ユーはヒラリー派?それともトランプ派?飲み会トークで聞いてみたら・・・
2016/10/29
ユーはヒラリー派?それともトランプ派?
アメリカの政治に詳しくなくても、ここ日本でも飲み会トークとして話題にあがる米大統領選。
先日の飲み会で、私以外の3人全員が「トランプ派!」と言ったのが衝撃的だった。
マジで?
アタシは全く詳しくないけど、みんなだいたい無難にヒラリー支持するもんだと思ってた。とりあえず自民に入れちゃうみたいに。
ヒラリーもイマイチだけど、トランプはねえわ〜みたいに。
軽くショックを受けたので、後日、アメリカ人(日本在中)の友人に「どっちに投票するの?」と聞いてみた。すると、
「そんなこと聞かないでよッ!!ヒラリーがいいかはともかく、トランプになんか入れるワケないでしょッ!!」
という答えが返ってきて、だいたい私の感覚と近かった笑。
でも、だったら何故、超手堅いキャリアのヒラリーに対して、不動産おじちゃん・トランプがいい勝負を繰り広げているのかしら?
今更だけど、政策とは関係ないところで(だって知らんし)、人々の心理を感情論的に分析してみたよ。
こんな女(ヒラリー)じゃ勃たねえよってこと?
まずは大統領候補としてふさわしい経歴をお持ちの、民主党・ヒラ美(ヒラリーね)。
弁護士、そしてファーストレディーになり、上院議員になり、国務長官を務め・・・女性初の米国大統領になるには申し分ない経歴だけど、人気ははっきり言って無いっていうヒラリー。
もちろん大きな理由になってるのは彼女自身の要因以上に、現政権への不満がエリートである彼女に向かっているってところなんだろうけど・・・
人として人気がないの、なんとなくわかる気がする( ´_ゝ`)
良くは知らないのだけれど、政治家としての手腕はさておき、常に優等生でカタくて人間味がなく、どうにも大衆と繋がりきれてなさそうなイメージがある。表情が読めなくてコワいし・・・。
あと長きにわたって表舞台にいる人だから、そもそもの人徳のなさに加えて飽きが来てるっちゅうか、つまり旬な感じが全然しないんじゃないかしらね〜。
ううう、ヒラ美は抱かれる前にひからびてしまった女だっていうのね・・・。(そこまで言ってない)
対してトランプおじさんは、良くも悪くも対極で、斬新で新鮮だもんね。
キレイなものと闘うには、思いっきりキタナいものをぶつけろ?
冒頭のアメリカ人の友人は、子育て中・共働きの主婦なんだけど、こうも言っていた。
「例えていうなら、アタシがヒラリーで、ダンナはトランプよ!!
アタシは毎日、仕事して・子ども迎えに行って・ごはん作って家事やって・・・自分では我ながらよくやっていると思うけど、出来るのが当たり前と思って誰も讃えてくれない。
だけど、普段な〜んもしないダンナがたまの休みにビーフシチューをはりきって作ると、みんな「パパ、サイコー!」「素敵なダンナ様ね!」って褒め称えるんだよ。
アタシは毎日粛々と、体にいいものを作って食べさせているのに・・・。こんなの理不尽だわ・・・。
正しいことを高いレベルでやってても、できないヤツがたまに作った斬新な料理のほうが褒め称えられる世の中なのよッ!」
なるほどwww
ま、確かに、期待値がそもそも低いと、ちょっとしたことで評価が上がるからおトクだ。
なんでも高次元でやれて当たり前と思われちゃうエリート・ヒラリーに比べて、見た目にも汚く粗野なトランプのほうが、1個いいこと言っただけで「なかなかいいじゃん」となりやすいでしょうね。
やっぱり人間、最初にカス認定されたほうが楽だなwww
それはそうと、普通であれば、まっとうに政治家としてのキャリアを積んできたヒラリーが評価されるべき土俵で、ヤクザさながらに叫んでるトランプがまるで同レベルかのように評価されているのが面白い。
賢人には、同じレベルの賢人でなく、バカやろうをぶつけたほうが「あらっ?なんかコッチの方がいいかも??」という錯覚を起こすのね。
同じ土俵での闘いでありながら、評価の軸がゆがんでいるのに皆気づかないのかしらん。
とはいえ、ヒラ美もトランプも、エリートとヤクザというところでは表裏一体なのかもしれない。
詐欺師と同じ手法!?「①シンプルで迷いがなく ②もっともらしく ③斬新なもの」に惑わされないで。
以前読んだコラムにイイ言葉があったわ。
人の心を強くつかむものにはある特徴がある。
まずそれは、人が強い不満か長い不安の中にいて、解決できない問題の中にどっぷりと浸かっている必要がある。
そんな時、①シンプルで迷いがなく②もっともらしく③斬新この3つを持っている何かが現れると、それが人の気持ちをつかんでしまう。
トランプもまさにそれだ。
不安や不満に長い間さらされた人々に対して、トランプが「オレが違法移民を追い出すぜ!」「イスラム教徒は入ってくるな!」と今まで誰も言えなかったことを言えばワーとなり、キャーとなる。
病気で苦しむ人が、現実的にじっくりつき合う薬や施術よりも、パッと現れた「幸福になる壷」にすがりつく構図に似てる。
ヒラリーが正しいなんて絶対言わないけど、あまりにもシンプルで強い言葉で、そして斬新な手法を高らかに謳う人物やメソッドには、くれぐれも注意されたし!
現実ってぇのは、往々にして混み入ったものなんだぜ・・・。