文系オトナギーク女子

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コラム・思うこと リアルなハナシと人間模様

niko and...なんだよ? アパレルのネーミング事情の不思議を斬ってみた

お店やブランドの顔となる、大切なブランドネーム

 

ワタクシ、企業のブランドネーム制作のお仕事もしています(最近あんま無いけど)。

そのブランドがイケてると感じるかどうかも、ロゴやその意味、雰囲気によって左右される重要なポイント、それがブランドネーム。

 

今日はここ数年の風潮として特徴的なネームや、これは!と思ったネーミングを悪態ついてまとめてみました。

 

 

今はもう下火??「マークbyマークジェイコブス」に代表される“なんとか by どうのこうの”

 

マークbyマークジェイコブスだとか、シーbyクロエだとか、ジルbyジルスチュアートだとかに代表される、「なんとかbyどうのこうの系」。

 

最初はオイオイそれでいいのか何でもbyつければいいのかと思ったけど、もはや次々に模倣してそこに独自性をプラスして遊ぶのがアパレル業界のたしなみだということにだいぶ後々になって気づきました。

それをパクリだなんだと言うほうが、ファッショニスタ達のやんごとなき遊びを理解できない無粋者ということなのね!?

 

とにかくこの「なんとかbyほにゃらら」は、高級ブランドが、若年層むけのカジュアルで安めのセカンドラインとして、一時期、雨後のタケノコのごとくにょきにょきと現れた。

 

でもそれも結局、最近は下火な感じがする。

そういうことしていると結果的に叩き売り方面に走りがちになり、総合的にブランド力が地に落ちる原因になるということがわかったからじゃないでしょうか。

 

 

「HOUSE」とか「CASA」とか「DOOR」とかが付いたライフスタイル提案型

 

これも、洋服が売れなくなって雑貨に走り出したアパレルがよくやってる手法。

「DOORSアーバンリサーチ」やら「BEAMS ハウス」やら「ZARA HOME」やら。

 

ライフスタイル系の複合店ということで、お家にまつわる単語を付けたラインが2013年頃から急増。

HOMEなんだかHOUSEなんだかCASAなんだかSTUDIOなんだか、とにかく「場所」にまつわる単語をつけていっちょ上がりのこのネーミング。

あまりに増え過ぎて没個性になって今に至る。いい加減、飽き飽きな感じもある昨今…。

 

しかしコレ系の雰囲気があるショップがあると、つい、入ってしまう。

普通のアパレルよりなぜか、「何となくふらっと寄りやすい」んだよね。間口が広がったということかしら。

 

 

何かザワザワするネーミング「niko and...」(ニコアンド)

 

ワタクシの中で、ザワつくネーミング単独首位に名乗りを上げた「niko and...」(ニコアンド)

 

ニコ・アンド、なんだよ?

 

ここ最近、都内ではよく見かけるようになったセレクトショップであるが、ブランドコンセプトは

「人は生まれたままでは何か足りない

niko and...は人や、くらしに【スタイル】を加えることで自分らしさを創造する幸せを提供します。」

 

だそうだ。

つまり、andの後の「・・・」は、あなた次第ってことなのだろうか。

それぞれの、「・・・」を見つけてはじめて、人はしあわせになれるのだ。

 

って、半分ブランド側の気持ちになりかけてしまった。危ない危ない。

 

ちなみに、nikoになにか意味はあるのだろうか。nikoは何処からきたのだろうか。そして何処へ行くのか。

あ、いやいや、多分nikoには特に何の意味もないのだろうけど。

 

ちなみにワタクシ、niko and...でお買い物したことも、どんな商品が置いてあるのかもよく知りましぇん。

だのに悪態ばかりついてゴメンネ!ニコアンド。

 

なのですが、企画屋としてこのネーミングがどうしても許せないラインなのだ。

これは完全にセンスの問題になってしまうが、「・・・」のせいで、ロゴが締まらないデザインになり、美的におかしい

とにかく、看板に「・・・」をつけるのはどんなに時代が進んでも、1,000年経ってもイヤだ。「鈴木商店・・・」とか嫌だ。

そして読みかたも、「アンド」が最後はとても気持ち悪い。

 

とにかく、全体的に悪い意味でキモチ悪い、それが「niko and...」。

 

子どもに変な名前つけるのが結構当たり前でむしろクールとされる昨今だから、これも全然ありと言われたらそれまでだが。

奇抜なもの全部を否定するわけじゃないが、センスの悪さが露呈するような奇抜さは、一番陳腐でみっともない。

 

ど〜せ会議とかで、「うん!ブランドネーム自体に・・・が付き、その中身は人それぞれ、または打ち出す内容によって変幻自在ということだな!」

「従来にない新しいコンセプトだ。採用!」

みたいな感じで決まったんだろ〜ね笑。

 

そう考えると、ブランドネームも子どもの名前考えるのと同じで、出産ハイになってついうっかり「この子に唯一無二の名前を!!」とか考え出しちゃうと、ロクな結果にならない気がします。

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後半は主に、ニコアンドへの悪態になってしまったが、いつか吐き出したかったのでスンマセン。

繰り返し言うが、ニコアンドの売っている商品やショップに文句があるわけではございませんので悪しからず。

ニコアンドは、20代〜30代のライフスタイルを豊かにしてくれる良いブランドだと思います(とってつけ)!

 

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