「ありのままでいい」わけがない。飾れ!繕え!補え!〜ありのままで売れる商品は無い〜
2016/11/13
少〜しも寒くないわ〜♪
↑寒くなってくると、これを口ずさむのが楽しい。いや寒いしwwwとツッコミながら(歌も自分も)。
最近、ちょっとした相談を受けた。
ばっくりそんな感じ。参考に彼女のサイトを見させてもらいました。
うん、なるほど。
彼女の色がよく出たお洒落なアクセサリーを作っていた。
私はWebショップ運営やらアクセ市場のことなど知らんので具体策はさておき、その前段階の「誰に向けてるんですのん?」という部分が気になった(←人のことだからエラそうに言える。ほんとすんません)。
ここには彼女の作品は紹介できないのでバクゼンとした話になって申し訳ないが、モノを売るときの極意(つうか初歩の初歩)を書いていくよ!
ありのままで売れるものなど1つもない。素のままでイケてると思っているのかお前は。
まず、厳しく言えばそういうことよね。
作家になったというからには「自分の世界を世に出したい」という気負いが少なからずあるのは理解できるけど。
が、そのために、結構自分のやっていることが見えなくなり、独りよがりになる人が多い。
(いや、私かて自分のことは俯瞰できないけど。多分、百発百中の占い師がいたとしても、唯一占えないのは自分のことだと思う。)
それでそのまま売れなくて辞めちゃう人が多いので、そういう人はまず、一旦すべて自分のやりたい世界を捨てるくらいで丁度いい。
超基本だけど、やりたいことではなく、売れそうなもんをやること。
むしろ、自分が「あんなわざとらしい売り方しやがって。絶対ああはなりたくない」と思う商売敵のやり方のほうに、ヒントがあるというもの。
例えば、今までデザインと質重視だったところを、他のブランドが1個で5,000円なら、同じ値段で3個つけちゃうとか。
同じ値段で3倍の量をつけるのは難しい。でもそれを頭ひねって実現しましょ。
そんなの私のやりたいことと違う〜もっと素敵なことがやりたい〜と思って試すことすら出来ないのであれば、それ一本で食べて行くのは難しいでしょう。
どんな商品でも、売れるためには手を加えてます。
素のままで勝負しているモノなんてないんだ。
ありのままじゃダメです、商売の世界は。
どんな商品も、自分を実力以上に良く見せる努力をしている
たとえば私らの業界・・・主に中国で大量生産するアイテムが多いのだけれど、雑な中国工場でさえ、ガンバって良いものに見せようと努力してますよ。
クライアントが工場に視察にきたときだけメッチャキレイに掃除するとかさwww(普段はカオス)
それを、そんなのは嘘!顧客を騙している!
そう言うのは勝手だけれど、「方便」も含めた仕事をして、結果満足してもらえるものを納品している。
望まれているものを望まれるコストで作るための「繕い」「お化粧」は絶対に必要だ。
少ない顧客で満足なら、「ありのままで」いい。
でも、より多くの人を相手にしたい、商売の幅を広げたいと考えているのならば「ありのままで」成り立つことなんてひとつもありまへん。
ありのままのアタシを愛して!なんて虫がいい話よね
これ、自分の生活に置き換えてもさ・・・
何の努力もせず「ありのままのアタシを受け入れて♡」とか・・・ちょっと図々しいよね〜。
元から容姿端麗で生まれてきた女優やモデルでさえ、数年に一度は「お直し」したりしてメッチャ愛される努力しているわけだし、「すっぴん写真」はむしろフルメイクよりも周到に研究されたメイクだ。
美味しそうに見える料理の写真も、計算されつくされた角度・照明・背景で作るいわば嘘っこ写真。
売ってる人は、みんな「自分の世界を表現する」以上に、与えて与えてさらに与えます!ってくらい、世の中にサービスしてる人たちだ。
「すべては顧客のために」を実践すれば自ずと道がひらける
ということで・・・
会社の仕事は完璧にできるのに、自分の作るものがどうもうまくリリースできていない・・・という人は、一度自分を捨ててみるのが案外近道かも、と思うとります。
たとえ一旦、自分の趣向に反して世の中に媚びたモノを作ったとしても、あなたが真剣に考えて作ったものであれば、どこかに絶対あなたらしさが現れます。
完全に自分がやりたいことを表現するのは、とりあえず一定層つかまえたあとでもいいんじゃないかしらね〜?売りたいんだったら。
でも、もしあなたが完全に世のニーズに合わせたものを作って出せるようになったら、その時はきっと、今のあなたがやっている物が陳腐に見えるようになるはず。
何か知らないけど、こだわりを捨てたときに本当にいいものって出来るんだよね〜。
アナ雪のエルサたんだって、「ありのままでいいわ〜」と歌っているうちは城に引きこもってたじゃん。ダメなんですよ、ありのままwww
エルサたんも、民衆のニーズに応えたチカラの使い方が出来るようになったから、王女として愛されるようになったという結末だったし。
ということで、「自分のやりたいこと」は一旦置き、こだわりを捨ててまずは「本当に顧客が喜ぶこと」だけ追求しよう。
極端に言えば「本当に顧客が喜ぶことは何か。ではピカチュウをモチーフにしよう。みんな好きだし、ピカチュウ」それくらいの脳内改革です。
そこまで柔軟に出来てはじめて、次はPR方法を考える段階に進めるんじゃないかしら。
少〜しも寒くないわ〜♪。。。