文系オトナギーク女子

"人生ギーク"な大人の女性目線で綴る、日常に即効性のある 今日のお洒落からカルチャー、ゲス話までをお届けします。

コラム・思うこと リアルなハナシと人間模様

人生ってどこから狂うのかしら

 

ここ数ヶ月、アルコール依存症についての見識を深めている私でございます。

 

というのも・・・

親戚筋の姐さん(50)が、アル中de乱暴に(°д°)(°д°)(°д°)


(これはアルチュール・ランボー)

困り果てた家族の相談を受け、ただ今彼女をアルコール外来に受診させるための工作員として活動中の私。

 

この3ヶ月、時に優しく話を聞き、時に励まし、押して引いて・・・

 

ようやく彼女が医師の診断を受け、自分の病気を自覚するところまで漕ぎつけた!

 

ここで大事なのは、無理やりではなく彼女が「自発的に」自覚したところかなと思う。

気長に巧みに誘導したのよ・・・フフフ・・・

 

とはいえ、大切なのはこれからです。

やっと半歩進んだ状態なのかな。。。

 

 

優しく朗らかで、平凡な奥さんだった彼女がなぜ

 

アル中になってしまった親戚姐さんは、もともと誰よりも優しくて、明るく楽しい人だった。

 

幼い頃から、10以上年の離れた私を可愛がってくれて・・・(´;ω;`)ウッ…

20代半ばで結婚し、子どもを1人産み、しばらくは平凡で幸せな奥さんに収まっていた。

 

しかし、この7〜8年で離婚など含め、いくつもの不幸に見舞われた姐さん。

 

その間に、元来の優しい性格は極度な気の弱さに、明るさは自暴自棄にとって代わり・・・気がついてみればアルコールに支配された体になってしまっていたの。

 

久しぶりに会った姐さんは、アルコールに冒されてボロ雑巾のようになっていた(´;ω;`)ウッ…

あんなに誰よりも清らかに朗らかに生きていた彼女がなぜ。。。

 

 

アルコールめ!アルコールの奴めっ!!!

 

私はそもそもアルコール好きではないため、世の中からお酒なんてなくなってしまえばいいのに。。と乙女のようなことを一瞬思ってしまいましたよ。

(ゴメン、酒造会社。)

 

アルコールって、やっぱたまたま合法なだけのドラッグなんだ。

それに気付かされた瞬間だったわ。

 

 

何ががダメだった、あそこから狂った、などと言ってみても

 

最初はなぜ彼女のような人が、という気持ちでいっぱいだった。

 

うちのパートナー君とか父親とかの方が、よっぽど毎晩「酒が飲める、飲めるぞ〜♪」とか言っててどうしようもない感じがするのに。

↑奴らも予備軍といえば予備軍だが…

 

他の親戚なんかは、「あんないい娘が…(嗚咽)。あの男が悪いのよ!あんな男と結婚さえしなければ!」などと言う。(アル中になった経緯の詳しくは伏せますが、離婚も引き金になってます)

 

うん、その昼ドラみたいなセリフ自体は嫌いじゃないけどw

そうやって理由を探していくと、最終的に「この両親から生まれなければ」とか「生まれてこなければ」とかそういう方向に行ってしまう恐れがあるので、ヤメましょう。

 

登場人物の互いが互いのことを想い立ち回った結果、運命が意図せぬ方向に絡み合って堕ちていく悲劇は、映画や小説にはよくあること(ロミオとジュリエットのように?)。

むしろそういう台本の方が、「優れた構成」「見ごたえのあるストーリー」ということになっているのだけれど・・・

 

現実としては、さらなる悲劇に向かわせるなんてナンセンス。

化学やらメソッドやら心理学なども総動員で、全力で快方に向かわせないといけないっ!

 

目指せ、平凡なストーリーへの回帰。

 

インテリだと治りやすい?病の知識を深めるのも大事

 

あとはやはり、依存症について知れば知るほど、本人と家族が病気について勉強すること・正しい知識を得ることが大事だと痛感してます。

(以前書いた記事。本記事の前哨戦です→知は力なり。依存症との向き合い方

 

特に、アルコール依存症について一通りのことを学ぶのも大事だけど、理解の深さが「脳内改革」に繋がると感じています。

 

コラムニストの小田嶋隆さんが対談で言っていたのだけれど、担当医から「アンタはインテリだから一度抜け出したらもう大丈夫だろう」と言われたというのも非常に納得。

インテリは知識でもって自分を律することが得意だからね。

 

 

私の親戚姐さんは、正直、お勉強は苦手なタイプなので知識を入れていくのは向いてないように思いますが、いろいろと長い目で見守っていくしかないかな〜と思っております。

 

(ディープな話題だけど、また経過を書けたら書きますね)

 

(おしまい)

-コラム・思うこと, リアルなハナシと人間模様
-,