文系オトナギーク女子

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お仕事の話 リアルなハナシと人間模様

部長が趣味でやってるバンドのライヴに社員を誘う。これってパワハラ?

 

フリーランスの私ですが、お世話になってるオフィスでこんな事件が勃発。

 

 

部長が趣味でやってるバンドのライブのお誘いが、社員にメールで一斉送信されたという。

 

部長は、特に若い新入社員たちに見に来て欲しいらしく、幹事が熱心に若い子たちに“頼むから来てくれよ〜”と声がけしている状況…。ちょっとした強制です。

 

 

 

社員たちの一部の反応は、こうだ。

 

 

「一斉送信した太鼓持ち社員(幹事)を、本気で殺そうと思った

 

「普通の飲み会ならまだしも、趣味に付き合わされるのはマジ勘弁してほしい」

 

「なぜ金を払わされてまで、ジャイアンリサイタルに絶えなければならないのか」

 

 

皆さん大変な苦悩と苦痛を強いられているようですが・・・。

こんな時、どう振る舞ったらいいのかしら!???

 

 

ジャイアンリサイタルの恐怖

 

うちのオフィスでは、参加必須の飲み会が多いわけではなく、飲み会に対しての不満はそれほど普段は聞こえてこない。

 

若手も含めて、皆それぞれ空気を読みつつ「ほどほど」に立ち回っていると言えます。大人だね。

 

 

ただ、ジャイアンリサイタルとなると、話は別。

 

さすがに個人の趣味すぎるし、大親友でもない限り、金を払って下手な音楽をムリヤリ大音量で聞かされるほど苦痛なものは無い。

(個人的には、合わない音楽を聞かされることは拷問に等しいですwww部長が考えた歌詞とかだったら気持ち悪いし気まずいしwww)

 

そして、ただの飲み会であれば、まだ比較的気の合う人とだけ話してやり過ごすこともできるが、ライブとなると音うっせーから話もできないっていう二重苦、三重苦。

 

部下はお友達でも遊び相手でもないのに、はき違えたオッサンの図々しいこと図々しいこと・・・。

 

 

実は以前も一度、同じことがあったそうです。

その時は皆、「これが最初で最後だと思って」死んだ魚の目をして我慢したんだそうです。

 

しかしそんな皆さんの血のにじむような我慢も、オッサンを調子づかせるだけの逆効果だったわけですね。

 

 

 

「部下を趣味に付き合わせる」これってパワハラ?

 

正式には、誘うこと自体はパワハラとは言えないみたいですね。

 

もちろん性的なニュアンスがあるとか、断ったことによって嫌がらせを受けるとかであればパワハラになるでしょうけど。

 

 

にしても、下の者から言わせてもらえば、「断りづらいったらないのだから、誘った時点でパワハラだバカヤロー」という気持ちよね。

 

 

残念だけどおじさん達には、自分は会社では権力はそこそこあっても人間的には迷惑な存在であるって、わきまえて自主規制して欲しい。

若手にとっては、威張ったオッサンなんてプライベートで付き合うには無価値だって、自覚して欲しいよね・・・。

 

(これを読んでいる部長職の人は、一度胸に手をあてて考えてみてほしい)

 

 

・・・などと言っても、図々しいおじさん連中が、そんなふうに自分を顧みられるわけがない。絶対に、生まれ変わってもない。だっておじさんだもの。

 

だから悲劇は続く。辛いわ、悲しいわ。

 

 

奥ゆかしい社風であればあるほど、断れない

 

ちなみにうちの社風は、古風で昭和っぽい風潮がかなり残っている。

よって「付き合いが悪い」ことは、出世に影響がゼロとは言えないのも事実。

 

部長の周りには、いつも顔色を伺っているおじさんおばさん達でいっぱい。部長のご機嫌ばっか取ってないで仕事しろよって思うけど、彼らにとっては社内政治だけが仕事だからね。

 

 

そして、びっくりするほどのタテマエ社会。

気がつくと、誰も本音で話してねえ!と感じる時もしばしば。

 

だから皆、ゲロが出そうなほど嫌なことでも、絶対に声をあげない。とても大人しい。

 

そんなにイヤならそれとなく断ればいいのにと端から見てて思うけれど、従順な社風の中で育った彼らにとって、こういったお誘い(部長にとって大事なイベント)を断るというのは死を意味する。

 

声をあげるよりもガマンするほうがまだ楽なようです。

苦痛な時間も、目をつぶっていればそのうち終わる(レイプかよ)的なね。

 

 

これは郷に入らば郷に従わざるを得ないところもあるので、私も社員であれば、別に出世したいと思っているいないに関わらず、無言で参加していたことでしょう。抗うほうが面倒くさいからね。

 

そうすっとヨイショされることに勘違いした上位職のオッサンたちは、更に調子に乗って歯止めが効かなくなるんだよな・・・

 

 

パワハラを無くすには? うまく断るには?

 

正直、オッサンの暴走をくい止めることはできないわ。

これといった、万人に有効な上手な断り方なんていうのも、無い。

 

ただ、バッサリ断っても大目に見られるキャラづくり・ポジショニングってのは大事。

断ることも出来ずに「ただのお人好しキャラ」になってしまえば、権力によってボロ雑巾のようにこき使われるだけですから。

 

 

幸いこの時代には、多様性は認められてきているから、いろんなキャラ設定が可能なはず。

 

「自分引きこもりなんで今日は無理ッスwwwでも今度、少人数で飲みに行きましょうよwww」とかでも、キャラづくりによっては「あいつはしゃーねえなあw」で許されることもある時代です。

 

また、歓送迎会以外はほぼ全く参加しないけれど、誰より真剣に仕事に取り組んで上司の信頼を得ることでカバーしている子もいます。

 

とにかく1回1回の断り方というよりも、「あたしってこういう人で〜す」という明確なポジショニングができれば勝ちです。

 

 

 

そして一番大切なのは、自分が上位職になったときに、「若手はお友達でもなんでもない」「若手は年寄りと飲んだり遊んだりしても、基本的に楽しくない」ということを忘れないことね。

 

私は社会人年齢としては中途半端なアラフォーなので、自分が若手の脅威になる(怖くて逆らえないBBAと思われる恐れもある)こともあり得るから気をつけようと、気持ちを新たにした次第でございます。

 

大切なのは、信頼関係よね。

 

(おしまい)

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