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東村アキコ著「東京タラレバ娘」の30〜40代独身女性を斬る言葉が、イタ過ぎてもはや気もちいい件
2017/01/09
東村アキコの「東京タラレバ娘」、30代女性にとって(俺ね)予想以上におもしろかった。
話題作だし、内容も何となくアラサー女子の自虐系だとは察していた。でも、あまりにも自分や自分の周辺と境遇がドンピシャそうなので、何となく突っぱねていたのさ。
読んだら負けかなと。
そして負けた。
こんなにグサグサと、よくやってくれたと思う。
痛い、痛過ぎて逆に気持ちいい・・・こんなの初めてっ///
ということで、今日はアラサーアラフォーの友人どもにも聞かせてやりたい(もちろん自分にも)「東京タラレバ娘」の珠玉の名言集をピックアップするわ。
ちなみに「東京タラレバ娘」は
・舞台:東京
・主な登場人物:女3人、未婚、33歳。
女たちの属性はざっくり言うと
①仕事に行き詰まり結婚に逃げたい女
②元彼バンドマンからセカンド扱い女(のちにサードに降格)
③不倫女
そんな感じ。
この条件だけでも、イタいながらもよくある状況でリアル。
それでは行ってみよう♪
あの男のココがあんまりだし〜
別に現状で楽しいし〜。仕事も充実してるし〜。
コレがこうだったら… アレをああすれば…(←タラレバ娘の語源)
うるせーっての!!
そんなことばっか言ってるからテメーは嫁にいけないだっての!!
しかし、自分では「一生独身かも」とか思ってても、人に言われると刺さる。
酔って転んで男に抱えて貰うのは25歳までだろ
30代は自分で立ち上がれ
もう女の子じゃないんだよ?おたくら
若い男のセリフです。
ハイすみません。ホントそうですよね。
これわかる!
スーパーとかで急に立ち止まって引き返すババア危ない。
そして自分もこの前、六本木歩いてて「あっやっぱアレも買おう」となって急に方向転換したwww
そっか、あれってババアの特徴だったんだ。気をつけよう。
いくつになっても自分が主役だと思ってた
人生という脚本のヒロインは私だと
本気出したら恋も仕事も手に入れられると
女ってやつぁ、ババアになってもついうっかり自分が主役の感覚が抜けない。しかも30代ってまだ体的にもギリギリいけてる感じがするのが危うい。
ギリギリ選択肢があると心の奥底で思い込んでる私たち。
恋も仕事も上手くいかないアラサー女の
使えるモノは貯金だけ
悲しいけど、事実です。
若くて可愛くて才能がある娘が枕まで使ってきたら
あたしかないっこないじゃん
若手の勢いは止められまへんなwww
また、若手は枕営業しようが何しようが美しいのです、若いから。
この世は金とコネと…そして女は若さと美しさタラ!!!
何を乙女ぶってんだよ 33のおばさんが
自分の立場や女としての価値に気づかず、あぐらかいている30代は多い。
男ってのはそういう生き物タラ
酔って魔が差してセックスした
ただそれだけのことタラ
イッパツやったのを恋愛とカンチガイしないように気をつけたい。
男が手ぇ出してくるのには「魔が差した」「人肌恋しかった」「やれそうな女だからやってみた」という理由が根底にある。
もう33歳だけど40オーバーの独身女よりは 全然マシ
でもいくら「マシ」を数えたって私の人生全然幸せじゃない
筆者もそろそろ「40オーバーの独身女」に近づいております。
結婚願望は相変わらず無いけど、周りにはこう思われるんだよなあ。そう思うと周囲の声に負けそうな自分もいますwww
まあ・・・一応・・・付き合うことになった かな
いや でも 結婚してたけど
うん、妻帯者と付き合うことになるのって比較的カンタンなんだよね。
入り口は、お花が咲いてる広〜い間口。でも入っちゃうと出口は肥えだめより汚いけどね〜。
最悪な悪夢のはじまりでーす♪
おまえらは愛されてなんかないんタラ
あれは愛の行為なんかじゃない
愛という言葉に踊らされて おまえらはいつも
リングの上でサンドバッグになって
ボコボコに殴られてるんタラ
33歳にもなってどうしてそれに気づかないんタラ?
ま、結局、不倫男の言葉に真実はほとんど無いから、言葉や雰囲気のよさに踊らされてはダメってことですな。
セックスしてくれていても殴られてるのと同じと思えよ。
あんたらの歳だとチャンスがピンチなんだよ
ピンチがチャンスなのは若いうちだけ
新人じゃないんだから結果が出せて当たり前
これは斬新!
そっか、俺らってもうチャンスが来たらピンチなんだ。
確かにコンペが来たこと自体はチャンスだけど、コンペ落としたら俺のせいにされてるわ。なるほどそういうことかwww
結果が出せて当たり前の年齢。これも分かってるつもりが人に言われると刺さる。
二十歳の頃は私達が考えてることが一番新しかった
でも 私達ってもう新しくもなんともないんだな
いつでもフレッシュなつもりが、中から腐ってたでござるwww
わかっちゃいるけど 耐えられないの
だから あたし達は結婚できないの
「ぴったり合う人なんてもうなかなか居ない」理屈ではわかってるが、やはり耐えられないみたいです。
妥協のできない女たち。
どっちがいいんだろね
他に女がいても一緒にいて楽しい男と
私だけのものだけど一緒にいてもしっくりこない男と
どっちもイヤだ。
でも、この狭間で迷い子になっているアラサーアラフォーは多い。
恐ろしいことに私は心の奥底では
自分はそれなりにいけてるほうだと思ってたっぽい
美女じゃないけどそこそこ小綺麗で性格も良くて
仕事も頑張ってるいい女だと
「私だって捨てたモンじゃないわ」と思ってたらいつのまにか相手にしてくれるイイ男はいなくなっていたでござるwww
右のポッケにゃ不安を入れて
左のポッケにゃスマートフォン
これは働く30代独身女の7割に当てはまる状況ではないだろうか。
ちなみに若い頃だったら右のポッケにゃ夢、左のポッケにゃコンドームだったわ。
不倫ルール第十条!
「奥さんの不在中に彼の自宅に上がり込まない!」
嫁の選んだベッドとシーツの上で
あいつとラブラブするつもりタラか?
正気の沙汰じゃないタラ
不倫が進むとだんだん正気じゃなくなってくるのが怖い。
嘘で人生が塗り固められていく。
自分は大丈夫だと 冷静だと言い聞かせ
気持ちが燃えあがりすぎないように
上手く火力をコントロールしてるつもりが
いつの間にか足下が焦げついて
不倫に足つっこんだ時点で、全然冷静じゃないんだよなあwww
すごく美味しいとまではいかないけど
全然食える!!!!
賞味期限の切れた冷凍食品をレンチンして食べた時の感想。
それは、昔ちょいちょいあった男にもう一度コナかけてみるときの状況に似てる。
30代になればそういう恋の仕方もある。
そして30代の私たちもまんま、そうである。「すごく美味しいわけじゃないが、まだ食える」www
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以上「東京タラレバ娘」から、都会で夢みる独身女に響く珠玉の名言でした。
この抜粋だけ読んだ人は、悲惨なおハナシだと思うかもしれない。
これがね、悲惨じゃないんだよね東村アキコさんが描くと。とってもコミカル。(いやコミカルだからこそ悲惨なんだが現実は)
そして現実の私たちも、悲哀はあっても実はコミカル。
なんだかんだいって、めちゃくちゃ楽しいからやってるのだ。うん、楽しい。
いや、私らがこんなだから出生率が下がる一方なのはわかっちゃいるんだけどさ・・・わかっちゃいるけどやめられない。
そんな女たちには、一読の価値ありな「東京タラレバ娘」。
「アタシは違うし」と反発する気持ちもよーーく分かりますが、騙されたと思って一回読んでみてください、楽しいから。
(おしまい)