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漫画「ワンピース」を初めてじっくりと読んでみたけれど
ワンピースを読んだことがなかった私。漫画は大好きなんだけど…
まあ、連載が始まった時には私はもう大人で、ジャンプとか読んでなかったしね。
しかしこのたび友人が全巻貸してくれまして、読む機会に恵まれた。
子どもはもちろん、漫画を普段読まない女の子とかビジネスマンをも魅了するワンピース、ずいぶんと読むタイミングが遅くなってしまった…
で、読んだ結論から言いますと、
影がねーなー
という感想が第一でございました。
いや、この王道メジャー感をそれなりに楽しんではいるのだが！！！
そして、モンスター級に売れる作品に、影など必要ないのはわかってる。わかってはいるが！！
ただ私個人の趣味として、もっと影のあるオタクっぽい作品が好きだから笑。ガンダムとかハガレンとか。
もちろん、影などわざわざ作らずとも多くの人の心に届くものこそが名作。だからこんなにもワンピースが売れているのはとても理解できた。
そして私も昔は、影なんかなくてもドラゴンボール大好きだったし、私が歳を取り過ぎたってことも認めよう。
それとは別に、これまでワンピースを敬遠してきた理由がもう一つあって、
自分が「こいつ薄いな〜」と思ってる人に限ってワンピースを大絶賛する
ということが多かった。（ワンピース好きの皆さんがそうというワケではございません。あくまで私の狭い交友関係の中だけでございます）
なーんか「こういう男って単細胞で独善的でイヤ。しかも他になんも読んでなさそう」って思う男に限って「ワンピースは最高だーーー！！」って言ってたんだよ。
中には、“ワンピースに学ぶ組織づくり”みたいな感じで、ビジネスにも取り入れたいって人もいた。
ワンピースは確かに素晴らしい作品だろうけど、、、
現実はそこまで単純じゃないし、アンタの周りの人間もそこまでピュアじゃねーから、ワンピースを現実に取り入れるのはアホなんじゃないのかしら。
だったらまだウシジマ君でも読んで人心掌握術でも勉強すれば。
とか思って生きてきました。
でも、私は読んだこともなかったから、否定もできなかった。
やっと読めたから、今なら言える。
やっぱり仕事にワンピースの組織論を持ち込むヤツはバ・・・
いえ、なんでもないわ。
でもね、「ワンピース全巻貸してあげるよ！」と言って貸してくれた友達にも、今では素直に「へえ〜貸して貸して」と言えたんですよ。
10年前だったら、ワンピースを貸してくれるような爽やかな人自体が苦手だったので、多分借りられませんでした。
もっと斜に構えたオタッキーな作品を貸してくれる人しか周りにはいませんでした、いませんでした、いませんでした（byいえもん）
ということで、10年かけてやっと私が追いついたんだなー。
私って光の強いものを認められない子どもだったんだなーとも思います。
みんな、素直にワンピースを楽しんでいただけだったんだね。
でもやっぱり「好きな漫画」の１番に「ワンピース！」っていう男は今でもあんまり好きじゃないわ。
（おしまい）