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あまりに美しい北欧プロダクト。クラウス・ハーパニエミの比類なき世界
2016/11/26
クラウス・ハーパニエミをご存知だろうか?
フィンランド出身のイラストレーター/アーチストです。
日本では2009年から2013年?2014年くらいまでずっと、伊勢丹のクリスマスはディスプレイから何からこの人のアートワークだったから、それで知った人が多いはず。
伊勢丹のクリスマス↓
出典:Klaus Haapaniemi Facebookより
プロフィールはざっくりこんな感じな人なのですが、↓
クラウス・ハーパニエミ (KLAUS HAAPANIEMI)
1970年生まれ。フィンランド出身。現在はロンドンを拠点に活動する。
ファッションブランドのテキスタイル、食器や家具、伝統工芸品等にデザインを提供。
また、ロンドンのセルフリッジやハロッズなど、商業施設のスペースデザイン、舞台装飾デザインなど幅広く手掛け、ヨーロッパ全土で高く評価されている。
日本では、2009年からはじまった伊勢丹新宿店でのクリスマスデコレーションにより、一躍有名に。不思議な森の紳士録 (クラウス・ハーパニエミ ポストカードブック)より
このお方、日本で人気のある北欧シーンの人の中でもずば抜けた才能の持ち主です。
日本だと北欧というとマリメッコなどに代表されるテキスタイルのイメージが強く、やはりクラウスもそういった「ほっこり枠」で過去に展開されていたフシもあったのですが、彼の本質は、そういった日本の商業的な枠にはおさまらない独自の神秘性・エレガントさ・斬新さなどにある。
出典:Klaus Haapaniemi Facebookより
フランスの美術品「貴婦人と一角獣」を彷彿とさせるような雰囲気
出典:Klaus Haapaniemi Facebookより
戯曲のようなデザイン。
彼は大枠では「イラストレーター」ということになるけど、その仕事の幅はかなり広い。
店舗装飾や絵本、イッタラなどの雑貨ブランドのほか、クライアントにはディーゼル、D&G、ステラマッカートニーなどアパレルブランドも多いのが特徴的。
普通、いわゆる「北欧系」のものは家具や食器などリビング系のイメージ。
北欧=モード系とは結びつかないイメージがあるけれど、彼の才能なら自然と枠を飛び越えてしまうのも納得です。
↓昨今ではオペラなど、舞台芸術の衣装まで手掛けている模様
出典:Klaus Haapaniemi Facebookより
そんなクラウス・ハーパニエミ、数年前にブランドとして「Klaus Haapaniemi & Co.」が設立されたようです。
出典:Klaus Haapaniemi Facebookより
確かに、クラウスほどのアーティストであれば、このようにプロダクト・ブランド化してしまったほうが絶対にいい。
そうでもしないと、そもそもイラスト自体「添え物」という属性をもっているから、イラストレーターというのは人気が出過ぎると、おかしな使われ方をしてしまう。
リサ・ラーソンとかさ・・・ちょっと自由に使われ過ぎたよね・・・
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そして先日、この「Klaus Haapaniemi & Co.」のポップアップ・ショップが六本木のミッドタウンにあったんですが、アイテムのクオリティの高さに脱帽。
イラストレーターにありがちな「(バッグやポーチに)絵だけ乗っけられちゃった感」のあるものなど微塵もない。
物と画、作家と職人とが融合している、しっかりとしたプロダクトを感じさせられた。
ネコのクッションカバー。繊細な刺繍がクラウスの世界観を完全に再現!
出典:Klaus Haapaniemi Facebookより
こちらも代表的なネコの絵を刺繍で。カワイイだけの北欧ではなく、ロシアやイランやインドのようなエキゾチックなムードがやばい。
出典:Klaus Haapaniemi Facebookより
キャンドル立て。
出典:Klaus Haapaniemi Facebookより
これ超欲しい〜!!食器セット。
出典:Klaus Haapaniemi Facebookより
こんなのもあります。財布。素押しのオオカミ君が繊細。
出典:Klaus Haapaniemi Facebookより
ロンドンにある旗艦店のドアノブ。幾何学的でかわいく、かつ完成されたデザインですね。
美しすぎるファブリック製品。
出典:Klaus Haapaniemi Facebookより
イッタラ社で作ったガラスのキツネ。うう可愛い・・・欲しい・・・
出典:Klaus Haapaniemi Facebookより
しかしこちらのキツネちゃん達、お値段もすごい。
1250€(日本円で約16万円)だそうです。てやんでえ。
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クラウス・ハーパニエミの世界、いかがだっただろうか。
クリスマスも近いので北欧生まれの彼のポップアップ・ショップが日本でも順次開催中。
出典:Klaus Haapaniemi Facebookより
イラストレーターとしては、製品に絵を落とし込んでさらにその絵の世界観を高めることのできる、数少ないアーティスト、クラウス・ハーパニエミ。
ただ絵を落とし込むだけのイラストレーターとは一味も二味も違う彼のプロダクト、是非いちど手に取ってみてはいかがだろうか。