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雨宮まみさんの訃報にもの思う。
今週、作家の雨宮まみさんが亡くなったというニュースを見ました。
実は私、恥ずかしながら、雨宮さんという作家の存在を、亡くなるまで知りませんでした。本屋にもしょっちゅう行くし、ネット中毒の私なのになぜでしょうね。(ニワカですまん)
でも「こじらせ女子」という言葉は何となく聞いたことあるような・・・
大和書房の発表によると死因は「事故のため、心肺停止の状態で床に倒れているところを警察に発見された」とのこと。
数ヶ月前のブログには「死にたくなる夜のこと」という文章が綴られていたりして死因については色々勘ぐってしまうところもあるけど、事故ということなのだから事故なんでしょう。
40歳とのことで、ご冥福をお祈りします。
ところで亡くなったタイミングでその人のことを知るというのはよくあることで、今回、亡くなった雨宮さんのことを検索してみて、ファンの方々に袋叩きになることを覚悟して言いますと...
なんというか、似てる・・・と思いました。自分と。
いや、同年代の女性の代弁者である彼女の思想に共感させられるのは当たり前といえば当たり前なんですが、そういうことではなくて、
見た目がちょっと似ている。
あ、いや、自己申告で似てるというと「全然似てねーよ!」と言われるレベルの「似てる」なんですが、黒髪で、ちょっと昭和顔wで、不適な笑みをたたえているところなどがですネ。
キャラが似てると言えばいいか。
世の中の女性を10分割くらいにしたら、檀蜜と雨宮さんと私は同じカテゴリーに入る、くらいの大まかなイメージで笑。
そして著書を読んでなくて語るのも恐縮ですが、amazonレビューやWebの記事を読む限りでは、全体的属性もすごく近いですねー。
たぶん、共感できすぎて「おま俺?」と読んでて恥ずかしくなる系w
見た目も年も近くて、思想も属性にもうなずきまくりだったもので、これがもしご存命のときに知ってたら、共感すると同時に恥ずかしさのあまり同族嫌悪も持っただろうと思う。
それくらい「おま俺」。
現時点で挙げられる雨宮さんと私の類似ポインツは、
・同年代
・田舎者(なんだかんだ言って都会のネオンが大好き)
・サブカル女子
・自意識が強い(そのため仕事で自己実現しようとする)
・独身
・黒髪檀蜜ふうキャラ
あああ、書き出しているだけで恥ずかしい・・・(自分がね)
同じ時代を、強すぎる自意識に時に蝕まれながら、同じような趣向で(雨宮さんはAVライターだけど私はホステス)駆け抜けてきた雨宮さんと私だが、雨宮さんは居なくなってしまったのね。
かたや私はこれから図々しいババアになれる(なってる?)のに…
死因は事故ということだし、直前までツイッターなどで普通のことをつぶやいていたし、彼女になにがあったのかはわからない。
けどwebで見る限りでは、最近のブログに載せた「死にたくなる夜のこと」というドキリとさせられる文章や、昔の対談記事「何歳まで生きますか?雨宮まみさんに聞く」などを読むと、淡々と“別に明日死んでもいいや”という考えは、少なくとも持っていた人のようだ。
彼女のそういった「できれば生まれてきたくなかった」的な、静かな生命力の薄さには、吉野朔実さんの作品に通ずるところがあるような気がしました。
そういえば彼女も今年亡くなったんだよな・・・(吉野さんは病死)。
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最後に、ネットを読みあさっていて、雨宮さんそうだよそうなんだよ私もだよと共感できた文章を転載します。
「美しくなりたい」と思う気持ちは、私の中では「自由になりたい」と、同義です。社会の圧力から、常識から、偏見から、自分の劣等感から、思い込みから、自由になりたい。いつでもどこでも、これが自分自身だと、全身でそう言いたい。「美しくなりたい」とは、私にとってはそういう気持ちです。
私くらいの女が「アンチエイジング!」「私はわたしよ」と高らかに宣言するのは美しくないな、てか、若くないってことは何をするにしても美しく映らないものだなと、思いたくなくても思ってしまう時もあります。
でも、やっぱ、できれば美しくありたいんですよ。
本当はヘンに開き直るでもなく、あたしはババアと自虐するでもなく、ただただ美しく生きたいって気持ちはあるんです。
そんな気持ちや願望をここまで美しく、過不足なく言ってくれたのを見たのは初めて。
私は雨宮さんが遺してくれた言葉に助けられながら(って今まで知らなかったけどw)、これからも強く生きていこうと思います。
ご冥福をお祈りします。