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7seeds(セブンシーズ)って漫画があるんだけどさ、BASARAの田村由美先生の。
画像:小学館 月刊flowersより
<今日は漫画家の田村由美およびBASARAおよび7seedsを知らない人には何のこっちゃ話です>
漫画家の田村由美さんをご存知だろうか?
私世代(あらふぉ)の漫画好きには人気の高かった作品「BASARA」(ばさら)の作者です。
BASARA懐かしいわ〜。
BASARAは一言で言えば、「少女漫画要素(恋愛)の入った戦国ファンタジー」。
主人公の更紗ちゃん(←戦う男装キャラ)を赤の王やら揚羽やらのイケてる男たちが取り合う図式に萌えたもんだわ・・・
そして、そんな田村由美てんてーがBASARAの後描いている「7seeds(セブンシーズ)」も名作と名高い。
こちらはまだ連載中で、完結してからイッキに読もう♡と思っていたら、進みが遅くて連載開始から既に16年も経ってしまった。
終わるの待ってたらババアになっちまうわ(そしてなった)!
ということで、この数年間、読む機会がある時にちらほら読んでいるのですが・・・
おもしろい!!(°∀°)
こちらは一言でいうと「恋愛要素をふんだんにぶち込んだ近未来SFファンタジー」。
人類がほとんど滅んじゃった後の世界で、人類生き残りの数十人たちが織りなすサバイバル生活の中で生まれる人間模様(とラブ)。
絵さえ許容できるなら(←田村せんせの絵は好き嫌いが別れる。私は好き)、男性でも読み応えがある非常に壮大なプロットになっています。
しかも今回は群像劇になっているのがまた良い。
うねるような人間模様をまとめ上げていく田村せんせーの手腕、ここにありって感じです。
基本的に本当に素晴らしい作品でメッチャ楽しみなんですが、ひとつだけ言いたいことがある。それは、
主人公・花(はな)と、その彼氏・嵐(あらし)・・・
この2人だけ、とても魅力が薄いのが気になる(その他のキャラの魅力は素晴らしい)。
↑なんでもできる美少女キャラ・花ちゃん
7seedsは群像劇なので、どんな脇役キャラクターでも個性がはっきりと描かれています。
どのキャラクターも「いかにも漫画的」ではあるけれど、「極限状態を経てこう変わってきた」という変化が妙に人間的で面白いんです。
ただ、花ちゃんと嵐くんは最初から主人公として描かれているせいか、良くも悪くもブレないので、それが「極限状態で変化しまくるキャラ達」が織りなしているこのお話から、逆に浮いてきちゃってる感じがします。
他のキャラが妙にリアルで面白い人たちばっかだから、いちばん正統派で優等生的な主人公2人がつまらなく思えてきちゃうんです。
しかも、この2人のカップリングは「この2人の絆は絶対的」な描かれ方してるのが、またつまらない。
特に嵐くん、「絶対に本命カノジョ(花)命」って感じでブレない。
他のキャラが、(少女漫画にしては)汚い手も使ったりと色々リアルな人間味を見せてくれていて面白いだけに、嵐くんのつまんない優等生男さが目につくわ。
花!好きだ〜!!みたいなのがね、アタシくらいの大人になると「暑苦しくてうっとおしい根性バカが!」って思うwww
やっぱり7seedsの男でいちばん魅力的なのは、
新巻さん一択
とさせて頂くわ。
↑新巻さん表紙巻
もし田村てんてーが花×新巻でうまくまとめたら、もう全巻イッキ買いして一生の家宝にします。
どう考えても、酸いも甘いも噛み分けた静かなる守り人・新巻さんが人気ナンバーワンだと思うよ、私のひいき目だけじゃなく。
(読者もほとんどが大人の女性だろうしな!)
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どちらにしても田村由美せんせーの「7seeds」は面白い!
日常とかけ離れた世界観なので、どっぷりとはまるとしばらく仕事などに戻って来れなくなるタイプのやつです。
週末などにイッキに読みふけることをオススメします♡
(まだ連載中だけど、そろそろクライマックスみたいですぜ)