文系オトナギーク女子

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森川友義著「大人の不倫学」 不貞を知的に理解して、より良く生きたい人にオススメ

 

「不倫」を生物学的・社会学的にクールに徹底分析してくれている良本「大人の不倫学」を読みました。

 

 

なぜ皆、こんなに不倫ばっかするのか?

それは「不倫は遺伝子」だから。だそうです。

 

 

 

ああ、なんか分かる気がする。私の経験でも。

 

既婚男性が口説いてくるとき・・・つまり、この女イケるヤレそうと踏んだ瞬間、ヤツらはこれまでの人智を総ざらいした細胞レベルでのジェットストリームアタックを仕掛けてくる。

それはもう、アノ手この手で必死です。中には先っちょだけでもいいから挿れさせてくれなどというグレーゾーンを狙う者も。←嘘ですけど

 

とにかく、DNAに刻み込まれた「セックス・チャ〜〜ンス!(←アタックチャンスの感じで)他の遺伝子とセックスできるこの機会、逃してなるものかァァァァ」という彼らの細胞の叫びを、何度も聞いた。聞いたのよ。

 

・・・死ね。

 

 

ところで、今回読んだ「大人の不倫学」。

こちらは早稲田大学・国際教養学部教授の森川友義さんが、日本の不倫の実態に迫るオモシロ本でした。

 

 

この本は、不倫を推奨するでも、やめるべきと唱えるべきでもなく、

 

「誰の遺伝子にも組み込まれている不倫因子をよく知ることによって、“不倫する側”も“される側”もうまく解決──より良く生きるヒントに」

 

というものになっています。

 

私目線で、ぱっと気になった部分を抜粋してみたよ!早速いってみましょう。

 

 

 

日本人の少なくとも夫の4人に3人、妻の10人に3人が不倫経験者である

統計によると、夫はなんと74%、妻は30%が人生に一度は不倫すると(風俗セックス含む)!!

 

男、ほとんどの人やん(・A・)・・・

とはいえ女も、なかなかの高い数値。

 

ほんと、不倫がいかに「遺伝子レベル」なのが伺い知れます。

理想(一夫一妻制)と現実(他ともヤッてる)の違いが悲しいわねぇ。

 

かといってこれを読んで、「なーんだやっぱり皆やってんじゃん」と自分を正当化するのはやめて欲しいけどね・・・。

 

 

 

不倫相手は職場にいる。不倫している男性の36.5%、女性の32.4%が「職場の上司や同僚」が相手。

 

やっぱ社内不倫が多いよね。

ウチの会社でも噂されているカポーがちらほら。

男女が一同に会す場所には色恋沙汰あり・・・それが既婚であっても。これももう世の常。

 

それに打ち勝つには、強い精神力しかないのか?

 

 

 

結婚生活が長くなると、夫は妻の視覚的劣化に、妻は夫の嗅覚的劣化に嫌気がさしてくる

 

つまり、長く夫婦をしていると、男性は妻の見た目のババア化に萎え、女性は夫のオイニーにおぅえっとなるようになるらしい。

 

うわぁぁぁぁん。・゚・(ノД`)・゚・。 。゚

 

 

 

妻の約2%が、夫とは違う男の子どもを産んでいるらしい

 

男性の理想を崩して申し訳ないが、基本、奥さまもふしだらということです。

 

2%といったら少なく感じるけど、100人に2人よ。

つまり満員電車(女性専用車)の1車両に2人は、喜多嶋舞的な女(←大沢みきおの件)が乗ってるってことよ?

 

結構多くない?

 

 

 

男は女の「肉体的不倫」が許せない。逆に女は男の「精神的不倫」が許せない。

 

これは男女で完全に真逆の結果が出てますね。

 

 

やはり「男と女の間には 深くて暗い河がある〜」(by黒の舟歌)は正しかったという裏付けになってしまいましたねwww

 

アタシはちなみにどっちも嫌です ←わがままで子どもなもんでwww

 

 

 

不倫は遺伝子。全員が不倫願望を持って生まれている

 

太古の狩猟時代から、男も女も不特定多数とセックスした者のほうが、より遺伝子を残せた=不倫するほうが生物学的に有利ということ。

 

私には絶対にない!と思っている人にも、何かの拍子に太古からの記憶が呼び覚まされて、浮気や不倫をする可能性が必ずあるのです。

 

 

 

○人類がいかに男女ともに不倫をしてきたかは、男性のペニスの形状、睾丸の大きさなどから読み解ける。

 

生物学的には、人間のペニスの形状がああいうカタチなのは、女性の膣から他の精子を搔き出すためらしい。

 

これは女性が1人の精子のみを受け入れていたのではなく、つまり浮気性だった証拠なんだそうですよ。

 

 

 

独身者同士の恋愛は、魅力度を数値化すると50点:50点同士がカップルになっていることが多く、これを「恋愛均衡説」という

未婚者どうしのいわゆる「フツーの恋愛」だと、魅力を数値化したときに、カップル同士はだいたいフィフィティ・フィフィティになるんだって。

 

「相手は自分を映す鏡」とは、数値化してもその通りってことですね。

 

これにひきかえ、既婚者が不倫相手を選ぶ時はその対比が変わり、普段なら選ばないようなレベルの低い相手と付き合うことが多いらしい。(理由は後述)

 

 

 

不倫をする人数の男女比は男2:女1。男性が圧倒的にあぶれている。

 

不倫市場では男女の需要と供給がアンバランスなため(不倫願望を持つのは男性のほうが圧倒的に多い)、男性は相手を妥協せざるを得ず、普段なら選ばない魅力度レベルの低い女性と不倫関係を結ぶことが多い。

 

そのため(元々魅力度の釣り合いが取れていないため)、その女性が既婚男性を略奪できる可能性は低い。

 

 

○不倫市場でいちばん多いパターンとしては、「魅力度80点の既婚男性×魅力度50点の未婚女性」のカップルである

 

だから「私、既婚者にしかモテないの」と言うのは、自分に魅力が無いと言って歩いてるようなもの。

 

 

不倫された妻の10人中3人が離婚し、残りの7人は我慢する。

逆に不倫された夫の場合は10人中8人が離婚に向かう。

 

これはまあ、経済的な側面が大きい。

やっぱ自由に生きたければ、女性も働いて自立したほうがよいね〜。

 

 

 

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私がパッと気になる箇所を抜粋するとそんな感じですが、本書はもっと「不倫のコスト」など数字的なところまで細かく算出していたりします。笑。

 

 

そして、それらの冷静かつ客観的なデータを見ていくにつれ、最終的には

 

「不倫を防止する最大の策は、結婚生活を充実させること」

 

「不倫ではなく結婚こそがより良い社会を作る」

 

といった至極当たり前の結論に到達していきます。

 

 

本書の読後感としては、様々な角度から「不倫」を冷静に見て、やはり「不倫はやらないに越したことはない」という当たり前の現実を再確認することとなりました。

 

遺伝子的には「後世にまで子孫を残せる可能性が高まる」という生き物として最大級のメリットがあるから、人間は不倫するように出来ている。

でも、現行の社会制度のなかでは、不倫はリスクとムダが大き過ぎて、幸せになれないように出来ちゃってるからねぇ。

 

 

私はこれからの人生は、理性と知性とセルフコントロールでもって、自分のなかの不倫遺伝子を「寸でのところで・楽しく」制御していけたらと考えてマス。

 

遺伝子と理性との闘いは続くよ、どこまでも♪

 

(おしまい)

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