不安と不満、貧乏は人から正常な判断力を奪う。〜サブリース怖い〜
2017/11/19
不安と不満、貧乏は人から正常な判断力を奪う。
そういう時、人は漢方薬的なじっくりした打開策よりも、斬新でうさんくさい話に乗りがちである。
（今日も図解付きです、汚いけどなぜか好評。。。）
みなさん、突然ですけど、不動産投資の「サブリース」って知ってます？？
私はその用語は、知りませんでした。
私がサブリースのことを知ったのは、先日のちょっとした事件があってからです。。。
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親戚の家は自営業。
父(80代）、母（70代）、息子（40代後半）で営んでいるが、赤字続き。
先日、その親戚と雑談していて、ふとこんな話に・・・
赤字続きの自営をたたんで、その土地にマンションを建てて家賃収入でやっていこう、ということだった。
なんでも、やりくりに困り果てている折、大手建設会社の営業マンから飛び込み営業があったという。
大手建設会社・営業マンによると、それはとても魅力的なシステムでした。
簡単にまとめるとこんな感じだそうです。
◯この土地に、マンションを建てませんか？
◯マンション経営の面倒なことは我が社が完全委託！
◯30年間空室保証つき！物件に人が入らなくても家賃は保証します！
（よくわかんないけど）ふーん・・・
でもなんか・・・よくわかんないけどなんか・・・
そんなにうまい話は、絶対にない。（カッ）
聞いた当初私も、そのシステムがなんという名前なのか、どうやってググっていいのか分からないくらい「はにゃ？」というレベルだったんですが・・・
それはサブリースというシステムなんすね。（検索ワードが分かったら私は強いぜ！）
平たくいうと、大家が、業者にマンション経営を丸投げできる又貸しシステム。その代わり、代行する業者は家賃収入から10%〜20%手数料をもらうよ、的な。
素敵よね。
丸投げしといて、定期収入が見込めるなんてさ。
（サブリースについて詳しくは専門的なページをご参照ください）
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とりあえず私は、知り合いづてにリサーチしましたよ・・・
細かいことは割愛しますが、私なりにリサーチした結果、
◯自分ならば手を出さない
◯自分の親だったら死ぬ気でとめる
という結論になりました。私の中では。（理由は色々ですが総合的に。）
（あ、サブリースで幸せになっている人も居るかもしれませんし、人と状況によっては理にかなった部分があるのでしょう。サブリース＝悪とは一概には言えませんが）
とにかく、最終的にサブリースにチャレンジする結論となるにしても、大投資をするのに、シロウトが勉強も第三者に相談することもせずに急いで決めることこそが間違いだというのが、私の答えでございます。
・・・ここまでが大まかなあらすじね。（長い）
私はここで、「サブリースは酷いシステムだ！」「詐欺だ！」とか言いたいわけではないのよ。（ちょっと言いたい気持ちもあるけど）
しかし、多分親戚は、このまま放って置けばあの営業マンの言うなりに契約を進めてしまうだろう。
それってかなり大事なことなのに飛び込み営業の他人に委ねるってことなんだけどおK？
とりあえず、コトが進んでしまう前に、自分の調べたことと考えだけは伝えておこかねば・・・と親戚に電話をしてみました。
一応、
◯サブリースが問題の多いシステムであること
◯家賃30年保証とは名ばかりで、人の入らない物件と借金が残るだけのリスクがあるということ
などサブリースの怖さを中心に、とりあえず一旦落ち着いて各所に相談し、勉強してから決めた方がいい旨を伝えたところ・・・
驚愕の答えが・・・
このとき、その営業マンから話を聞いてわずか１週間ですよ。
人に何千万も借金を負わせるのに、たった１週間で仮契約させるとはおのれ大東ぉぉぉぉおっと興奮のあまり固有名詞出ちゃったわ。
しかし本契約前だったので、30万円捨ててでも何とか思いとどまってくれるよう説得を続けたんですが・・・
けどもう、話にならなかった。
◯ちゃんとリスクの説明も受けているし大丈夫。 ←そりゃ多少はリスクの話をした方がかえって信用されるからね。上手いことやるわよ営業マンは。
◯お金のない私たちには、もうこれしかない ←そんなはずはない。思い込み。
◯じゃあどうすれば良いか教えてくれよ ←逆ギレ
ああああ・・・・もう・・・・
(°д°)・・・・
(°д°)・・・・
遠のいていく意識の中、
ああ、もう止まらないんだ。
それだけは分かった。
・・・・
いや、本契約前だし。
もっと手段を選ばず必死で止めれば何とか考え直してくれるかもしれない。
そんな考えも頭をよぎったけれど・・・
本気で溺れている人たちを本気で助けられる器も力も私にはないし、ここが引き時だ、と思った。（正直、これ以上巻き込まれたくないという気持ちもあり）
切ない。
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ぐっどうぃる博士が以前書いていたことを思い出したわ。
人々が不安と不満にさらされている時、①シンプルで迷いがなく ②もっともらしく ③斬新 その３つが揃ったものが現れると、それが人の気持ちをつかんでしまう。
この件もまさにそれ。
長く続いた赤字経営の不安のなか、大手建設会社（③もっともらしい）の営業マンが、①シンプルで、③斬新な、事業計画を持ってきて・・・
藁をもつかみたい人々の気持ちをつかんでしまった。
こうなっては、古くから信頼関係を築いてきた人間の意見なんて何にも聞いてもらえないのね。その飛び込みうんこ営業マンの言うことを信じるわけね。
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世の中にはまだまだ怖〜い話がいっぱいあるのね・・・勉強になったわ。
みなさん、おいしい話にはご注意を、てかリサーチを！涙
（おしまい）