「常備菜」「つくおき」ブーム:常備に追われて疲れている人いませんか?
photo by Steve McFarland
奥さん。「常備菜」「つくりおき」に追われて疲れていませんか?
(↑ディーンフジオカの声で)
先日、食関係の仕事のリサーチのため、本屋のレシピ本コーナーに。そこで驚きの光景を目にした。
「なんじゃこりゃー」
売場が、タッパーに入った総菜が表紙を飾る「常備菜」「つくおき」などの本だらけ!!本当にびっくりするほど、作り置き系レシピ本だらけや〜。
流行しているのは知っていたが、ここまでとは。
さらに、「作り置き」と「ダイエット」を掛け合わせて、「作り置きダイエット」なるものが大ヒットしているらしい。どんだけ〜
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ダイエットはともかく、「作り置き」「常備菜」レシピ、もっと言うと「土日にまとめて料理・または下ごしらえを済ませて、平日の食事づくりを楽にするライフスタイル」の提案が受けるのは、何だかわかる気がする。
あと、ほかほかのタイミングでないと美味しくない料理は仕上げの時間を選ぶから、冷めても美味しいレシピというのは、主婦的には気が楽で嬉しいよね。
しかし、それらのレシピ本をパラパラとめくり、「無理や・・・ワイにはとても無理や・・・」と絶望した。
ていうか白状すると、やってみて一度で挫折した。
そもそも元の性格がキッチリしてる人がハマるのかも。。。常備菜生活。
一品一品が結構手間のかかった料理、そして地味
もちろん、私だって、冷蔵庫にひじきや切り干し大根、マカロニサラダなどが常備されている家に住みたい。
でもそれ誰が作るんだ。私だ。
これらの地味なお惣菜系、意外と行程が多くてめんどくさくないですか?
え?それをめんどくさがるオマエは台所から出て行け?まあそう言わず。
確かに、そういった地味だけどオツなもの・食卓にあるといぶし銀のように光るメニューを週末に仕込んでおくのは素晴らしいことだ。とっても豊かな気持ちになりそうだ。
でもそれが出来る人ってのは、そもそも私のような顔洗ってベッドに入るのがギリギリの人間よりは全然、いろんなことが普段からキッチリできている人間なのだと思う(レベル低過ぎィ!)。
私が独身だから言うのではない。
たぶんお母さんになったとしても、常備菜より刺身丼(レシピ:スーパーで買ってきた新鮮な刺身をご飯に乗っける。以上。)などでやり過ごしてしまうタイプであろう。エヘ。
土日に一生懸命考えたり作ったりするのがイヤ
これも性格によると思う。
会社で常備菜生活にハマってる女性(既婚)は、「週末は主に常備菜作って終わっちゃうwwでもそれが意外と楽しい」と言っていた。
すごいなあと羨ましく思ったよ。
私は常備菜ブームになってから一度だけ週末に色々作ってタッパーに詰めてみたが、総菜づくりは意外と大変で、疲れ果てて寝込みました。(弱い)
私も料理は好きだが、それは自分の好きなときにやっているから。
多分、私がメシを作るのが義務になったら、苦痛…とまではいかないけど、時にはそれがイライラの元になってしまうだろう。
逆に、常備菜にハマったらハマったで「週末は常備菜を作っておかないと、平日ラクが出来ない…!常備菜を…!つく…ら…なきゃ…(ガクッ)←息絶えた」みたいな感じで強迫観念に陥り、そのうちそれに疲れて自滅するパティーンが目に見える。
もともと適当人間タイプな私には、その時々に合わせて、出来あいのものを買ってきたり、残り物を食べたり、冷凍食品を利用したり、麺をゆでるだけ等々ストレスのない方法で臨機応変にやるほうが合ってると確信。
ということで常備菜・つくおきライフが合ってるのは、
○ルーティンが好きな人、ルーティンのほうが安心する人
○手間ヒマかけた「ていねいな暮らし」がそもそも好きな人
○流行りもん好き
なのかも?(あたし真逆や)
ま、もちろん「つくおき本」や「常備菜本」を買ってみた人の大多数は、実際はそんなにガチガチに週末頑張ってるわけでもなく、ちょいちょい作り置きを取り入れて賢く自分なりの使い方をしてるんだろうけどね。(ていうかそれがベストかも)
結局「(献立を)考える時間を減らす」のが一番!
私的には、結局「作り置き」でもなんでも「献立をボンヤリと考えてる時間が減る」のが重要かなという結論に達した。
料理もそうだけれど仕事も「考える段階」っていちばん消耗する。
ということで、土日にウンウン考えて拵えなければいけない「週末作り置き生活」は私的には合いませんが、献立をあらかじめパターン化してメモにまとめとくとかはアリかもと思いました。
まとめる作業じたいが楽しそうだし笑、一回ベースを作ってしまえば長く使えそう。
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作り置きでも何でも、ブームに踊らされ過ぎず、でもほんの少々ミーハーに取り入れてみる柔軟さも持ち、なるべくラクに楽しくイライラせずに生きるのが一番。
作り置きだろうが作り置かなかろうが、自分の生活と気持ちがなるべくラクになる方法を取ってイラつきを減らし、そのぶんの余裕、優しさを家族に提供したほうが実は効率的だよなーと思った次第でございました。