文系オトナギーク女子

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コラム・思うこと リアルなハナシと人間模様

結婚にこだわる日本人女性

 

(未婚の)女は35、36、37と、年々(結婚市場からの)価値が落ちていくものなのよ・・・

 

40すぎた未婚女友達の、地を這うようなお言葉である。

(´;ω;`)ウッ…

 

ところで今日、結婚に対するフランス人の感覚と日本人の感覚をわかりやすく伝えてくれている記事を読んだ。

 

「フランス人から見た日本人女性は不思議だ なぜそこまで結婚にこだわるのか」→記事はコチラ

 

また一方で、年齢と結婚に対するこんな芸能記事も。大したことは書かれてない芸能記事だが、37歳独身でヤベエと思うその感覚は同意できる↓

 

「彼氏と破局した川村エミコ 37歳という年齢におののく心」→記事はコチラ

 

 

さて、日本の結婚制度じたいが面倒くさくて性に合わない私にとって、フランス社会のカップル制度は羨ましくてしょうがない。

 

フランスは、結婚する・しないに関わらず、気の合うパートナーとともに末永く暮らしていけばそれでいいじゃない、という社会(なのかな?)。

 

とはいえ、フランスでも周りからはあーだこーだ言われるらしいのでそんな楽なことばかりではなさそうだけれど、少なくとも日本の婚姻制度よりも、家庭内であっても「個」が重視される社会になっていることは間違いない。

 

 

フランスの婚姻制度は3段階。いーなー(笑)

 

実際、フランスでは何年も同棲を続けてるけど結婚をしないカップルは普通。

そしてこの「ただのカップル」(=イヤになったらすぐ別れられる)にも法律でちゃんと名前がついており、「Concubinageコンクビナージュ」と言うらしい。

フランスではこのコンクビナージュが普通だから、40代同棲カップルとかでも、「イイ歳して同棲てwwwだったらはよ結婚すれwww」という周囲の圧力が無いってこと(羨ましい…)。

 

私も基本自由恋愛主義者ですので、紙の上での縛りがまっぴらごめんだと思って生きてきたクチ。←情熱的

しかし、30代も後半になってくると言い寄ってくる男も減り、何の縛りもない状態にも一抹の不安を覚えなくもないわけであります。(コイツに逃げられたらダメージでかい的な打算)

 

そんなお客様のニーズにお答えしたイイトコ取り結婚制度もフランスにはあるんですよ!

それが「PACS(パックス)」と呼ばれる制度で、かいつまんで言うとコンクビナージュよりも正式な関係だけど、別れる時はわりと簡単にできるというもの。カジュアルな結婚、という感じかな?

つまり、

 

結婚 > パックス(カジュアル結婚)> コンクビナージュ(同棲)

 

と、お好みにあわせて3段階調節できるのネ!

 

実際フランスでは子どもがいる・いないでコンクビナージュかそれ以上かに別れるようで、このへんはまあそうだろうなという感じ。やはり「子どものために」という感覚は万国共通。

 

にしても、「同棲」も社会的に認められてる状況はかなり羨ましい。

日本でアラフォーとかでそれやってると「なんか問題あるのかしら(ヒソヒソ)」となり、ちょっとヤバい人、または普通ではない人認定を受ける(俺だ)。

 

 

「形式の日本」と「中身のフランス」。どっちがキツい?

 

上の記事で「ほえ〜」と思ったものの1つに、

あまり知られていないが、日本と違ってフランスでは、「結婚と仕事のどちらかを選ばないといけない」ということは存在しない。逆にリッチな旦那様を見つけたからと言って、玉の輿に乗って仕事をしなくても済むというフランス人女性がいたら、社会的にかなり「厄介者」と見なされてしまう。子どもがいても、子育てに集中するために働かない女性も、あまりよい目で見られていない

 

という部分があった。

これはつまり・・・

日本では「まだ結婚してないのか」「いい年齢なのに」というプレッシャーが強いが、フランスではそれは無い代わりに「いち個人として全てにおいて自立しているか」が問われる人々だってことね。

 

うーん、それはそれでキツいな!

つまり、日本ではよくある「子育てに専念したいから専業主婦です」に対して、

 

「えっ、自分の食いぶちも自分で稼がないでどうするの?養ってもらうの?それって自立した大人って言えんの?」

 

と言われる社会ということよね(°д°)

 

やはり「自由」には「自己責任」が付いてまわるってことなのか。

「結婚したし、お家をまもるイイ奥さんになります♡ギスギスした会社生活とはおさらばしてダンナの稼ぎで生きていきます♡」という幻想には誰も付き合ってくれないということか・・・苦笑

 

まあ正直、独立心の強い私にとってはその考え方も嫌いじゃないけど、

結婚のプレッシャーが存在しなくても、この「完璧な」大人になるための4つの要素「パートナー」「仕事」「子ども」「物件」をうまく組み合わせるプレッシャーがあらゆる方面からかけられる。

 

ということで、私などはきっとフランスでは「自分のことしか出来ないダメ女」になることだろう。

 

 

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日本とフランスの社会のどちらがいいかという問題ではないが、フランスの方が結婚に対して幻想がない・リアリストなところは、やっぱり私としては好感がもてる。

 

この記事の最後で、

結婚をすることで、何をいちばん望んでいますか? 社会的に認められたいのですか? 親の期待に応えたいのですか? 独身生活は寂しいから、長く続く恋愛関係を求めているのですか? 家庭を作りたいのですか?

と問うている。

日本人女性にとっては、全部だ。選べない。

 

でも結局は「家庭(子ども)を作りたいかどうか」が一番のキモかなと思う。

「子づくりのタイムリミットはあるが結婚のタイムリミットは別にない」ということで、主体的な人生をいけたらいいなと思う今日この頃。

 

(おしまい)

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