口だけ部下への接し方
昨日のエントリー「嫉妬と自己愛」からの話題。
質疑応答コーナーでの、佐藤優氏の「口だけ部下への接し方」へのアドバイスが面白かった。
<お悩み>
ナルシシスト系でプライドも高い部下の処遇で悩んでいます。仕事ができるのなら許せるのですが、彼は「口だけ」のタイプ。他のメンバーからは「なんとかしてほしい」と不満が出て、課の雰囲気は悪くなるばかり。正直、いなくなって欲しいのですが…
うん、とてもよくあるシチュエーション。
私のすぐ身近でもまさにこれと同じ状況が見られますよ。
これに対しての佐藤氏のお答えが、
仕事ができない人間を更正させるのは困難。
「いなくなってもらう」のがベストの解決策になるでしょう。
プギャーwwww
言いにくいこと言ったーーーー
ちなみに佐藤氏は、こういう自己愛を肥大化させた結果周囲とうまくいっていない=仕事ができない人間を「実力0人間」と名付けています。
そのまんまですけど。オブラートに包めてませんけど。
やはり「部下なのだから、辛抱づよく教育すべし」というのはタテマエ、現場を知らない机上の空論よな。
そういう部下に対して、「愛情かけて接すれば変わってくれるはず」「責任を与えたら、きっと良い方向にいくんではないか」などと考えて真剣に対峙するだけ時間と労力のムダだった・・・という結果を、わたしも何度も目の当たりにしてきた。(私は管理職じゃないから外野からですけど)
お陰で今では私も、「あ、この人はこういう業務は合わないな。やらせるだけ時間がムダだから他の任務を与えたほうがいい」と瞬間的にわかるようになりました。
佐藤氏は、そういう部下に対しては希望を一切捨てて、重要な仕事から外すべしとパスっと言っておりますwww
○「君にはもう何も期待していないよ」感を全開にする。(その1人のせいで仕事が増える他のメンバーには、あらかじめ根回しが必要)
○できないことを言葉にしたり叱ったりしては逆効果。根に持たれる可能性があるし、何より時間と労力がムダに。
○業務上でのソフトなシカト(重要な仕事は一切やらせない)も有効だが、あまりあからさまにやるとイジメやハラスメントで訴えられて逆に自分が窮地に立たされるので注意。
自己愛人間は人から低く見られるのに耐えられない人種だから、現状をじわじわ突きつけていけば、少なくとも人の仕事を邪魔しない「給料泥棒」になってくれる。うまくいけば自主的に去ってくれる可能性も高いと。
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コンプライアンスだとか立場の弱い者の権利が叫ばれている中、佐藤氏はなかなか大胆な発言をなさってるけど、実際のところそれが現実で、それが組織だと思う。
よく仕事のできる、平等主義の健全なタイプの人ほど「皆アイツに甘すぎる!もっと言ってやればいいのに!」とか言うけれど、キャパのない奴には…ねえ…。何言っても…ねえ…。
「仕事ができない人」という括りにしたけれど、結局は柔軟性と理解力が重要。
よく「人格否定するな」って言われるが、綺麗ごと言わなければやはり人格は大きい。多少不器用だったとしても、理解力がある頭の柔らかい子とは一緒に仕事したくなるし育てていきたくなるのが本音。
<今日のまとめ>
○周囲の不和を助長するレベルの「実力0人間」は、希望を一切捨てて重要な仕事から速やかに外しておK。ただし外し方はソフトにやらないと逆恨みされる
○やっぱ人間、柔軟性と理解力かな
てなもんで。
(おしまい)