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「ウシジマくんvsホリエモン 人生はカネじゃない!」は甘くない話ながらもポジティブなメッセージだった件
「ウシジマくんvsホリエモン 人生はカネじゃない!」という新刊を読みました。
ウシジマくん大好きなのよ〜私。漫画のほうしか見てないけど。
一方でホリエモン氏も、なんか好き。
何か論ずるときに極力ロマンチシズムを持ち込まない人が好きなんです。(駄話し中のロマンは別♡)
そして私の人生には「心の自由さ」が大切だ、と自覚してからは特に、ホリエモン氏の言っていることが良くわかるようになった。
ということで本書は、日頃自分が思うことを再認識したり、ホリエモン氏の話術wを考察したりと、楽しく読むことができました。
カネの話というより、時間や人生への考え方メソッドです
「闇金ウシジマくん」自体が、カネを題材としつつ、社会や人間関係、そして生きる意味などを描いている作品ですが、本書もしかり。
内容はカネのことではなく、人生をいかに自由にサヴァイブするか、に集約している。
奪われるのは、自分で考えようとする思考力。
搾取されるのは、カネじゃなく自分の時間と人生。
ということで、本書は「闇金ウシジマくん」に出てくるような極端に末端の人々ではなく、「いろいろ文句のある仕事を、とりあえずやっている」サラリーマンやOLこそが読むべき良書でござんした。
特に、転職してみたいけど躊躇している人なんかにはオススメ。
ホリエモン氏は、何もしないより間違っても行動するほうがマシと叫び続けますので、脳内改革ができるかもしれません。
ホリエモン氏の、要点だけを打ち抜く巧みな話術にも注目
ホリエモン氏は、最短距離で、力強く、正確に伝える話術を熟知している。
そのため、心情にうったえかけるような所謂「エエ話し」「どうとでも取れる情緒」などは徹底的に省く。極めてシンプル。それでいて説得力抜群にたたみかけてくる。
・・・その気になれば彼は、どれだけでも人の心を操ることができるだろう。(本書を読むと、彼はそんなことには興味はないと思うが)
と同時に、自分もさまざまな人・モノ・コトからプチ洗脳に遭う可能性に気づきドキリとする。特に自分のあまり知らないことを、もっともらしく言い切る口達者な人などには要注意だ。
どーせこの世は諸行無常。ならば精神的に自由に、捕われず、大胆に進め!というポジティブなメッセージ
一方、この世の中では、シンプルにストレートに、本当のことだけを言うと嫌われる。
人は少なからず、甘いまやかしの部分を無意識的に信じて生きているから。
しかしホリエモン氏は一切の思考停止要素を排除して、世の理(ことわり)を伝える。
それはそれは厳しくて、無情だ。
彼のように曖昧さを排除して真理を突き詰めると、必然的に情緒というものがなくなる。
だから、古き良きものを愛すノスタルジック厨や、理屈の通らない相手と対峙する育児に追われる主婦などからは、強い反発が起きるでしょう。
かく言う私なども、例えば古い街並みが好きだから保存して欲しいなと思ったり、保守な部分がたくさんある。
だからホリエモン氏の言うことに反発したい感情も無くはないが・・・
ホリエモン氏が本書で「諸行無常が、この世でたったひとつの真理」と言っている。
これには深く同意で、彼の一見冷たく突き放したような(よく理解すれば別に冷たくも突き放してもいないんだけど)物言いは、すべてその真理に基づいていると理解できた。
しょせん感情的に騒いだところで、すべては流れていき、長い目で見れば現状維持できるものなど、なんも無い。だったら前に進んだほうがいい、というポジティヴなメッセージだったんだ。
だいたい、全体的に突き放した言い方のようで、あそこまで包み隠さず社会についての本質を解説してくれていて、かなり親切だ笑。
というところで、ホリエモン氏はきっとああ見えて、実は意外と面倒見のいい部分もあるのかも、と思わせられた(必要以上の情けはかけないだろうが)。
以上、ワタクシはそのように読みました「ウシジマくんvsホリエモン」。
ウシジマくんになじみのない人もフツーに読める内容だよ。