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ホントは怖くないイスラム。内藤正典著「となりのイスラム」から始まるイスラム教徒との仲良くし方

2016/11/17

キャー!イスラム教徒よー!!怖〜い!

(´・ω・`)・ω・`) キャー
/  つ⊂  \

 

そんなイメージがつきまとって早何十年。

 

イスラム教についてはよく知らないが、モスクやカリグラフィ、千夜一夜物語など、何となくイスラミックな世界観に惹かれきたワタクシ。

 

しかし、世の中でイスラムといえば「キャー怖いー」しか返ってこない今日この頃。

そんな時、たまたま書店で見かけたこの本、内藤正典著「となりのイスラム」を読んでみました。

 

 

「イスラムこわ〜い☆」「日本が一番♪」OLや主婦からはこんな声しか聞こえてこなくてイラッ

 

フランスやベルギーのテロが起こった際、ランチをともにする同僚達からは

「ほんっとイスラム教徒って残忍〜

「私がスペイン旅行に行ったときも、向こうの人が『悪さするのはイスラムだけだよ』って言ってたの〜!」

 

などなど、テレビを鵜呑みにしたような画一的な意見が飛び交っていた。

私は、連れ合いが世界の宗教やイスラム教について多少詳しく、ほんのちょっとその恩恵にあずかっていたため、その意見になんとなく反論したかった。

 

でも、たいした知識がなくて何も言えず、悔しかった(ゴメン、イスラム)。

最終的にみんなの結論は「そんなに争わないで世界が平和になればいいのにぃ〜。日本みたいに」てなことだった。

 

そう思うならもっと勉強しろ馬鹿。

おまえみたいな自覚のない傲慢なやつが一番タチ悪いんだよ、だいたいお前は(ry

 

などと思いつつ、私も勉強できていなかったので同類ですが。

このイライラを解消するには、ネット聞きかじりではなく、いくつか本を読まないとイカンと常々感じてはいたのだが、なかなか機会に恵まれなかった。

 

そんな折、偶然本屋で見かけた「となりのイスラム 〜世界の3人に1人がイスラム教徒になる時代〜」

 

やさしい語り口だし、漢字少なめだし、表紙カワイイし、これならニワカなワイでもとっつきやすそうや!

ということで飛びつきました。

 

 

イスラム教は厳しくて怖い→マチガイ。意外と寛容で差別のない世界だよ♪

 

まず本書が全体を通して言っていることは「イスラム教は怖くない」ということ。

 

イスラム教、というかどの宗教も奥深く、一言では絶対に言い表せないものだから「いやいやイスラム教はどっちかというと好戦的な宗教だ」という意見もたくさんあると思う。

 

でも今は「となりのイスラム」を読んだ感想のお時間。

30年以上イスラム教徒を見てきた内藤センセは、イスラム教徒はほんとは優しいし、安堵感すら覚えるとおっしゃるので、その意見を聞いてみよう。

 

「イスラム教徒=戒律でガチガチに縛られた人生」じゃない。むしろ大事なことを神に委ね、その中で存分に人生を楽しんでいる

 

イスラム教といえば、よく知らない私にとってはまず、ラマダンやら礼拝やら戒律が厳しいイメージ

んで神の名の下に、必要とあらばぬっ殺したりもできる理解不能な思想の持ち主というイメージだ。

 

つまり神様に支配されすぎてて個々の人生が主体的じゃない人たちだと思っていたが、この本を読むと、大多数の普通のイスラム教は、もっと気楽(?)なもんだということがわかった。

結構、保険の契約に似てるかも??(違ったらゴメンw)

 

ウチと契約しさえすれば、あんさんの生涯(むしろ来世も)保障するやで〜って。

 

保険大好きな日本人だから、何かしらの保障がある人生の安心感と考えれば、共感できるところもあるんじゃないかしら?

 

日本も真似したい「イスラム的」って?→人と人とのあいだに線を引かない寛容さ

 

イスラム教徒ではない私たちが彼らをもっとも尊敬すべき点は、人種・民族・出身地などの違いで人と人の間に線を引かないところなんだと内藤センセは書いています。

 

そして「分け合う、恩を仇で返さない」が基本。弱い者を助けるのが当たり前。

だから老人や子ども、障がい者などにめっぽう優しい社会なんだそう。

 

ちなみにイスラムは男尊女卑と言われているが、実際は家庭の中でお母さんが一番大切にされているらしいです。

ただ、大事にするやり方がヨーロッパ諸国と違うから「それは男尊女卑だ!」と言われていることもよくわかった。やれやれ。

 

 

「イスラム国」を生んだのは・・・「弱いものいじめ」の成れの果て。

 

イスラム国を生んだのは・・・オマエだっっ!!!

って冗談はさておき。

 

だからこそ、あれだけ寛容で優しい心を持つ本来のイスラム教徒が、なぜ、ISISのように暴力に走ったのか、その原因をヨーロッパの市民がちゃんと理解していかないと今後も血で血を洗うことになるだけだ、と内藤センセはおっしゃいます。

 

つまり、ヨーロッパとアメリカが長期に渡って「弱いものいじめ」してきたことにも原因がある。

 

しかもいじめっ子たちはいつも無自覚。いじめられるほうに原因があるんだって、言うのよね。。。

で、オイラたち日本人はジャイアンにくっついてるスネ夫状態だから基本、ジャイアン側の理屈しか聞いてないし、聞こえてこない。残念な構図だわ。

 

結局、イスラム教徒は移民してもヨーロッパで差別されつづけ、正義の名の下に中東をガチャガチャにされ続ければ、いつか「倍返しだ!!」っていう怖い勢力が現れても文句いえませんわ。(←テロを認めてるわけじゃありませんよ)

(そんでまあ、ISISが現れちゃったわけなんだが。。。)

 

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本書では他にも、さまざまな「普通のイスラム教徒」の側面を紹介してくれているので、やみくもに怖い人達じゃなく、むしろ弱者に優しい社会だってことがわかったよ。

 

たしかに「不倫したら投石による死刑」とか、一見ぎゃっふーんとなる決まりもあるが、それだってご愛嬌(←おい)。

ではなく、ちゃんと理由を知れば納得なので外野がつべこべ言うべきでないのもよくわかりました。

 

「となりのイスラム」から私の得たことをまとめると、

 

◯普通のイスラム教徒は怖いどころか弱者に親切

◯イスラム教徒に出会ったら、フツーに親切にしてあげればよい

◯思考体系がそもそも違うから、こちらの常識で捉えない。何が根本的に違うのかを知っておく

◯敬虔なイスラム教徒を敬虔なまま受け入れれば、彼らが暴力的になることは無かった

◯世界の1/3がイスラム教徒になる時代。彼らと仲良くする方法は、彼らの根っこの心をよく理解すること以外に道は無い。

 

そんなとこでしょうか。

 

「となりのイスラム」は、取っ付きにくいイスラムのお勉強の入リ口としてこれ以上ないというほど敷居が低くなっているので、入門編にオススメ。

 

これを機に、他のイスラム関係の本も読もうと思う。

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