文系オトナギーク女子

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漂う糸井重里臭にむせかえって味がわからなくなるカフェ・マメヒコ

2016/09/29

何度目かのカフェ・マメヒコ三軒茶屋店に行きました。あ〜、キモかった

 

このカフェ・マメヒコ、食べログ★3.58、ブログや雑誌でもとにかく評価が高いお店です。

 

冒頭でキモいと言いつつも、なぜこんなに評価が高いかも理解しているつもりです。

とにかく今求められている「丁寧な暮らし感」、そしてとにかく何かを発信し続ける企業努力を惜しんでいないカフェですから、その姿勢は素晴らしい。

独創性があり世の中のニーズにも応えてますので、はやらない理由はありません。

 

ただ、ワタクシ個人の体質に本当に合わないということです。

お店がこの空間を創ろうとしてやっていることの一つ一つ、そしてマメヒコファンにとっては気持ちのいいことが、逆にワタクシをこっ恥ずかしくさせ、うつむかせているだけの話。

 

あくまでワタクシが門外漢だったということですが、一応、「やっぱり何か引っかかって気持ちよく利用できなかった」今日のマメヒコ体験を書き記します。

 

 

其の1:ん?テーブルチャージ制とな?その説明がキモい

 

入って早速、このような説明書きを手渡されました。

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ふむふむ。
ちょっと待て、なんだ「お豆賃」て

そういうところが地味にキモいんだよねwww
ウィットを利かせたつもりなんだろうが、大事な説明にまで「俺の世界観」ねじこんでくんなこの野郎!

 

アラ失礼、つい鼻息荒くなってしまったわ。

気を取り直しましょ。

 

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やんわりと色々書いていますが、とにかく「9月から席料とるよ。フードは値上げしたけど、飲み物の価格は大幅に下げたよ」ということです。

 

これがどのようにユーザーに働いてくるのかは、ワタクシのような一見にはよく分かりません。

 

調べてみると、以前は一番安い深煎りコーヒー1杯で880円(税抜)。

今は深煎りコーヒー350円(税抜)と、確かに格段に安くなっている。

 

そこに時間ごとのテーブルチャージを足すと、深入りコーヒー1杯での値段は・・・

朝:830円(税抜)

昼:880円(税抜)

昼下がり:930円(税抜)

夜:980円(税抜)

 

ということで、朝の2時間(am8:00〜11:00)だけは、以前よりおトクにコーヒーが飲めます。

 

あ、あと飲み物を2杯以上頼む人は総じて安くなりますね。

以前は深入りコーヒーを2杯頼めば880円×2杯で1,760円かかりましたが、今のシステムだと1,180円〜1,330円で2杯飲めます。そういう使い方ならば格段に安くなりました。

 

しかしフツーに「飲み物1杯+食べ物」のようにオーダーすると、総じてやはり値上がりになります。つまり、だいたいの人にとっては価格アップということになるんじゃないかしら。

 

全体的に、ただでさえ以前から「高い」という声も結構あったマメヒコさん、この一見わかりずらい「値上げ」のやり方は、いいの?

 

カフェの他にも、雑誌や映画作りなど、文化活動に余念がないマメヒコさんだけに、「もともと高かったのにさらに値上げするなんて!他の活動やらなくていいからカフェを安くしろ!」という声も聞こえてきますが、それはナンセンスでしょう。

 

だってマメヒコ好きの人は、そういった活動含めて、マメヒコファンなのですから。「さすがマメヒコさんやで」と多少の価格高騰には目をつぶってくれるはず。はずなのです。

 

 

其の2:ひらがな系世界観。一億総・糸井重里社会の実現か!

 

上で書いたように、マメヒコはメニュー等でいちいち「俺様の世界へようこそ」感を出してくるので油断できない。

しかし今回、メニューを見てみると・・・あれ?なんか結構、普通になってる!?

・マメヒコのレアチーズ ・木の実と蜂蜜のタルト などなど、普通に美味しそうです。

 

しかし、やはりその片鱗は残っていました。これとか↓

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うふふふふ。ぽえ夢!

 

しかし残念です(←だんだんミイラ取りがミイラになりつつある)、以前、3年前くらいに来たときは、もっともっとポエミィだったような気がします。

 

それか、私や世間がやっとマメヒコの感性に追いついたのか。記憶は定かではありません。

 

それとマメヒコさんはなんと出版も手掛けており、会報誌「M=Hico」なるものを発刊しています。

そちらも、丁寧な暮らし・ものづくり的な特集といいひらがな多用の文体といい、非常にほぼ日的な空気感

 

以前のエントリーにも書いたが、本当にこの手のものが昨今増え過ぎていて個人的にはちょっと胸焼け気味。飲食業界は、一億総糸井重里社会になりつつあります。

 

 

 

三軒茶屋のカフェとしてはやっぱり高い。高っけぇよ。

 

さて、気を取り直してオーダー。

今日は「円パントースト」に「大納言あん」、そしてアールグレイを頂きました。

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円パンは、マメヒコ名物のパンケーキのような形の牛乳パンです。

モチモチした食感で素直なお味。トースト加減も絶妙で、こだわりが感じられます。

大納言あんも、マメヒコというだけあって良い豆つこてる?とにかく豆の味がしっかりいたしました。

 

しかもこの円パン、こう見えてかなりボリュームがあります。これだけでお昼はお腹いっぱい、というか胸焼けするくらいでした。

 

これでポットサービスのアールグレイを付けて、しめて1,792円(税込)

 

うーん、高いな!

 

材料や作り方、雰囲気、スタッフの接客もいいのでしゃあないのかもしれんが、総合してやっぱ高っ!!という印象が残りますね。

ちょっと非現実的。これはやはり、マメヒコさんが発する世界観に酔うことができない人間には、目をつぶれない価格帯であります。

 

しかし、店内を見渡してみると、クリエイターっぽい人や業界人っぽい人が多い。私みたいに意識低そうな人がいない・・・。みんなちょっとオシャレ。

 

つまりオシャレな人たちには、この世界観が日常であって、別にこそばゆくない。

自分が良いと思うものには、これくらい金を払うことは構わない。

モノではなく、コトに価値があるから。

 

きっとそういうことなのでしょう。それにブースカ言うヤツは、来なければいいのだ。現にマメヒコは大人気なのだし。

 

あたしの完敗ね・・・。いさぎよく去るわ。

 

ーーーーーーー

 

ということで、結局ヒガみとディスりばかりになってしまった感は否めないが、3年ぶり3回目のマメヒコ体験でした。

 

やっぱりマメヒコ、個人的には合いませんでした。

演劇やラジオなど総合的にがんばっている「お店は舞台(ステージ)」みたいな感じが苦手なのかもしれません。

食事や接客のレベルが高くても、そこが鼻について結局、味とかいつも憶えてないんだよな・・・。

 

いつか、自分でも気づかないうちにマメヒコを自然に使っているような、そんな人間になれるよう精進します。

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