文系オトナギーク女子

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西原理恵子著「ダーリンは70歳」──人生って、色々あって素敵だなと思える1冊

 

今年なにかと話題になっていた漫画・西原理恵子著「ダーリンは70歳」をついに読んだ!

 

いつもながら、西原さんのキタナイ勢いのある画に、随所にちりばめられた地を這うような名言。

極限で生きてきた合計年齢120歳のバカップルである2人の人生が垣間見える、内容ギッチリ・ゴチャゴチャ(←褒めてる)の1冊でござんした。

 

奇麗な画と字しか読めない人・潔癖な味気ない人生をご所望の人にはオススメしないが、人生の酸いも甘いも味わい尽くしてみたい人には楽しい一冊ですよ〜。

 

 

極限を生きてきた2人がココに来てまさかのカップリング!

 

私は西原理恵子さんが前から好き。

漫画大好き+人生のドロドロ大好きな私、西原漫画を通らないハズがないw

 

一方、高須克弥センセのことは当初「美容整形」というイメージがまとわりついていて何となく敬遠しとりました。

美容整形じたい特にアンチではないが、「美容整形業界」自体が何となく怖い。芸能界や水商売とセットで、オンナと金と欲望うずまく得体の知れない世界というイメージだからね。。。

 

でも近年、Yahooトップなどでたまに取り上げられる高須センセのちょっとした発言・思想を読むたびに、共感できる自分がいてw、高須センセへの興味が高まり・・・

そして西原理恵子さんと事実婚と聞いたときに、高須センセわかってるぅ!好き!と考えが変わりました笑。

 

なんていうか、お金持ちの経営者など「選べる立場の男性」は、基本的に「若くてキレイな女」を選ぶと相場が決まっている(いや西原さんも美人だけどさ)。

高須センセのような人が西原さんを選ばれたことにより、私達のようなキレイごとは言わないけど結構健気に生きてる女たちが認められたような気がして笑、なんか嬉しかったです。

 

そして「ダーリンは70歳」を読んで、高須センセに惚れました笑。

 

 

大切な人との死別を経験した2人だから説得力がある

 

私が個人的にこの2人を見ていていいなぁと思うのは、2人とも一度は大切なパートナーを亡くして尚、強く明るく生きているところ。

 

西原さんは「毎日かあさん」等の作品で知ってのとおり、元ダンナの鴨志田さんを癌で亡くしているし、鴨志田さんが亡くなる前も彼のアル中などで相当いろいろあったし、ていうか幼少の頃から「死」が身近にあった人なんだろうと推測。

一方の高須センセもそもそも医療関係の人だし、「死」は一般人より身近だっただろう。そして前妻をやはり癌で亡くしている。

 

明るく前向きに生きられる人にとって、怖いのはお金をなくすことや仕事で失敗すること、恥をかくことなんかではなく、ただ1つだ。

それは大切な人を亡くすこと。

 

漫画はもちろん、大切な人たちを亡くした「その後」の2人の人生が描かれている。

荒波を通過してきた2人のちょっとしたやり取りが愛おしく、基本的におゲレツな西原節なのにアラ不思議、人生って色々あって素敵だなと思わせてくれる。

 

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高須センセと西原さんのバカップルぶりを垣間みると、とにかく人生明るく前向きに生きたもん勝ちだなと痛感。(まかせて!私、それなら得意っす)

 

あとやはり、美しい世界と汚い世界は表裏一体…ということを感じさせてくれる西原ワールドも健在。

汚いものや嫌なものも味わって尚、どこか透明感のある美しい存在でいたいと感じた一冊でございました(2人からはそれを感じる)。

泥から咲く蓮の花のよーにね。

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