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映画って、男と女で面白い・面白くないが本当に分かれる。【映画「はるねこ」】
映画ほど、男女で意見の分かれるものはない。
女には、男のロマンが詰め込まれた映画ってクッソ馬鹿みたいに思えたりするもの。
年に映画を1本観るか観ないかの私が、マニアックな映画好きが観る系の映画「はるねこ」(甫木元空監督/青山真治プロデューサー)を観てきました。
映画好きが集まる映画館、渋谷のユーロスペースで。
アタシはどちらかと言うと隣でやってる「この世界の片隅に」が観たかったんだけどなー!お連れさんがコレ(はるねこ)が観たい、と言うのでしぶしぶ。
乱暴にまとめると、こんな映画でした!↓
○監督の中にある心象風景みたいなものがボワーンと延々に続きます。ストーリはあるような無いような感じ。正直よくわからん(←大半の人の感想だと思うw)。
○普通の映画を楽しみたい人にはおすすめしません。笑
○アングラ映画・演劇好きとか、美大行ってる人とか、ノイズミュージック好きな人とか、「免疫」のある人でないとキツいです
○後から思い出すと意外に印象に残ってる。悪くなかったような気さえする笑
○上映後に甫木監督や青山プロデューサーの舞台挨拶があり、満足度がかなり上がった笑
簡単に言うとそんな感じ。
ぶっちゃけチラシを渡された瞬間から、「うわ〜私にはムリだ〜」と分かっていたのですよ。私はこういうアブストラクトなかんぢの映画、きもちわるくなるんだよね。
だって、チラシに書いてあるあらすじ的な文章がこれだよ↓
折に触れて、といっても木々がのべつまくなし語るのをやめるほんの短い期間、それも客の来ない明るい昼下がりなんかだけだとしても、店長はつい想像する、ばーは自分と一緒に死ぬためにここへ来たのではないか、と。ここでまことと出会ったというがあれは嘘じゃないか。あらかじめ父と言い交わした約束があって待っていた、とか。
(以下略。めっちゃ続く)
ね?
コレ、理解しようとするほうが負けなやつや。
本編、そこまでグロい表現とかは無いものの、音が生々しかったり気持ちの悪い不協和音が多いので、映画として私個人的にはキツかった。
しかし、映画館を出てすぐお連れさんが、
「すっげ〜良かった。面白かった」
と言ったわけであります。
(・A・)・・・
なんかもぅ、男ってバカ
そう思いました。笑。
ウチのお連れさんがちょっと変わった趣味でアングラ的なものが好きな傾向は否めないけど、そういうことではなく
男は、男のロマンを理解しようとする傾向にある
ということに対して。
女はもっとクールで残酷で現実的だからね。
でも、私は男のそういうバカなところを愛でるのが好きなんどす。
OK、じゃあ付き合ってあげるしかないわね(結論)。
それにしても映画って、男脳と女脳は顕著に違うんだなと感じさせられる。
「タクシードライバー」とかさ、あれのファンって8割男だよなーとか笑。
かっこいい映像だし素晴らしい作品なのは認めるけど、「バーカwwww」とも思う、女脳的には。
いずれにせよ映画というものは男性と女性で好みが分かれて当然なものであり、男が最高だ!と思うものが空振りした時に女から発される風あたりの冷たさは尋常ではないため、
映画をデートで観るときは、女性にゆだねよう
ということを、男性諸君にはオススメしたい。
あとから極北を体験したくないのであれば。
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ちなみに「はるねこ」に対して純粋な感想ですが(観た人しか面白くないと思うので、以下は「はるねこ」に興味のある人のみお読みください)↓
最初はアート系のオナニー映画だなと思って観てましたが、最終的に残る余韻もあり、今では不思議と良かったような気さえしています笑。不思議な映画です。
不協和音は気持ちわるかったけど、たまに挿入されるPOPSの完成度が非常に高く、対比が良かった。
また、私は舞踏が好きなので「舞うお父さん」は印象的でござんした。
うーんあれだけディスっときながら、やっぱ意外と好きなような気がしてきた笑。
甫木監督はメッチャ若いのにあのまとまりの無い感じをあそこまで作品にできるのは凄い、これからもっと凄くなるのではないかという予感は感じました。
(おしまい)