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みうらじゅんグッズもヤバい!「平安の秘仏 滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち」特別展
画像:「平安の秘仏 滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち」Webサイトより
上野・東京国立博物館「平安の秘仏 滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち」特別展を見た。
だいぶ一時期の仏像ブームも落ち着いた印象の昨今。
いっときは奈良に京都に滋賀に、奔走しまくっていた(仏像見にね)ワタクシも、別に世間に合わせたわけじゃないが、最近ではめっきりご無沙汰である。
しかし今回は見逃すわけにはいかない、マニアックな大スター(地方出身)の予感!
今回東京に来ている滋賀「櫟野寺(らくやじ)」の十一面観音は、パンフレットからだけでも、(仏マニアとして)見るべき逸品であることがむんむんに伝わってきた。
東大寺や東寺などのメジャー仏の展覧会ならまあ見逃してもいいが、これは今回見とかないと一生見れない可能性大。
ということで、勢い勇んで上野へ。
三連休の最終日、さらに閉館の1時間前ということだからか、空いている。
こりゃいいわ。
仏像ブームの頃(4,5年前くらい?)は外まで行列が出来ていたりして、イライラMAXだったものだよ。
さて特別展の内容だが、もちろん中は撮影不可。
ということでお見せできる画像はないのだが・・・
画像:東京国立博物館
この十一面観音は、(・∀・)イイ!!
これまで国内のめぼしい十一面観音を見て来たワタクシの目からみても、万に一つの一級品でしたよマジで。
え?国宝じゃないじゃんって?(こちら重要文化財です)
いやいや、鑑賞物としての素晴らしさには、国宝か否かは一概に比例しないというのがワタクシのこれまで見てきた感覚。
コレ級のブツになかなかお目にかかれないポインツとしては、
①デカい
良い仏像の第一の条件、それは何をおいてもデカいこと。
異論は認めない。デカさ、それはパワー。
逆に、どんな門外不出の国宝だったとしても、サイズが小さければガッカリ仏となる。それくらいサイズが重要だ。
こちら櫟野寺(らくやじ)の十一面観音は、圧巻の3m越え!総高なんと5m越えですぞ!
②完ぺきな体躯バランス
お顔立ち、からだつき、指の表情etc...これほど美しいバランスの座像はなかなか無い。どの角度からも舐めるように見尽くしたが(キモい)、完ぺきだった。
秘仏ということだからか、平安時代のものにして保存状態も最高。
③普段見られるのは33年に一度だけの秘仏
普段は秘仏ということで、閉ざされた厨子のなかに居る十一面さま。
秘仏ってワタクシあまり好きじゃないんですよ。
素晴らしいものも中にはあるが、待ちに待った挙げ句「・・・ちっちぇえ」などということが多いため。
しかし今回のものは、なぜ見せびらかさないかが不思議なほどの素晴らしさでした。あーもったいない。
櫟野寺(らくやじ)HPで見たところご開張は来年。しかも33年に一度という記載。こマ??
これ級の「見せびらかしたくなるブツ」をそんなチョイ魅せしかしないとは…とんでもなくけしからんな!!
ちなみに普段はご開張のときも厨子に入っているため、365°、横顔などもまじまじと見られる大チャンスですぞ。
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メジャーな仏で近いものといったら、ワタクシ的には、三十三間堂のご本尊(真ん中の人)と似ていると感じました。
この人です↓
三十三間堂の十一面観音といえば、泣く子も黙るスター仏。
そんなメジャー十一面観音を彷彿とさせるほどの仏様が、地方の秘仏としてあるなんて・・・それだけでも驚きです。
みうらじゅん&いとうせいこうグッズもGet
まずは、みうらじゅん作のTシャツをゲット。
これは自分では着ない(女子として着れない。モテ度0%)が、連れ合いに着ていただこうと思う。
ウケるのが、
「SINCE 192」て!
SINCEで3ケタなのって初めてみたわwww早いwww
ちなみに、こちらの展覧会の日本語音声ガイドも「みうらじゅん&いとうせいこう」となっており、きっと「見仏記」さながらの楽しいガイドとなっていたことだろう(私は借りなかったが)。
そして、仏像マスキングテープもゲット。
うーんキモいwww
何かの折に使用し、周囲をビビらせようと思います。
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「平安の秘仏 滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち」特別展が見られるのは、12月11日まで。
「櫟野寺(らくやじ)」の十一面観音が関東で見られるのは、もう最後かもしれないよ!
気になる人は一見の価値あり。