文系オトナギーク女子

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リアルなハナシと人間模様 広告/マーケ論

広告業界のやめられない麻薬:必ずもらえるキャンペーン

ここ数年で、地味に目にするキャンペーン方式・・・それは

「必ずもらえる○○」キャンペーン。

 

まぁ、キャンペーンおたくでもなければピンとこない人もたくさんいると思う。しかし今、気付いてみればこの「必ずもらえる」キャンペーンが蔓延中なのだ。

 

古くは、山崎春のパン祭り(ポイント集めて白いお皿が必ずもらえる)も、この括りですよね。

けれど、最近目立つ「必ずもらえる」キャンペーンは山パンのそれとはまた見え方が違うのです。

 

 

なぜ今、「必ずもらえるキャンペーン」が人気なのか?

なぜ各社がこぞって実施するのか?

 

その理由を企画屋目線で考察してみました。

 

 

飲料・洗剤メーカーが多く実施→あからさまに主婦ターゲット

 

「必ずもらえるキャンペーン」が目立つのは、特にビール、コーヒーやお茶などの飲料、そして洗剤など。

 

ほとんどの商材が「スーパーで買い物する主婦」をターゲットとしたものですね。

 

いかに主婦のみなさんが「も ら え る」というワードに弱いかが分かります。

しかもこの手合いのキャンペーンのすごいところは「必ず」もらえるのです。

 

主婦が飛びつかないわけがない!

 

特にビール業界なんて、サントリー、サッポロ、アサヒ、キリンetc...ほとんどのメジャーなメーカーがやってる有様。笑

てことはよほど効果があるんじゃないかしらと想像できます。

 

しかも何年も続けてやっている…てことは、企業側にとっても美味しくてやめられないということじゃないでしょうか。

いかにこれが麻薬のように「打てば効く」キャンペーンってことが深読みできますね。

 

 

ディズニーよりもワンピースよりも引きのある景品、それは食べ物

 

飲料などのキャンペーンでよく見るのは、ディズニーキャラクターだったりワンピースだったり・・・

とにかく「みんなに人気」なものや、瞬間最大風速の強いコンテンツ(例えば「君の名は」とか)と手っ取り早くコラボりますよね。

 

そうすると売り場が華やぐし、強いアイキャッチになるから。

 

 

しかし、それは本当に欲しいものだったのだろうか?

 

ワンピースのルフィグッズをもらう代わりに、がもらえるんだったら、どっちがいい?

 

そういった大多数の人々の根源的な問いかけに対して、パンドラの箱を開ける形となったのが「必ずもらえる」×「食べ物」のキャンペーンなのではないだろうか。(大袈裟)

 

変なオモチャもらうより、オリジナルグッズをもらうより、肉・米・魚が欲しい。

それは多くの人々の素直な意見だったということね。

 

 

キャラクターなどに金を払わなくて済む=景品の質が上がる

 

人気キャラクターやブランドはとにかくロイヤリティが高い!

それで商売してるから仕方ないんだけど…。

 

しかし、ミッキーやルフィ君への支払いが高すぎて、キャンペーン経費のかなりの割合持ってかれる場合がある。

 

その点、肉米魚であれば、そういった部分にフィーを持ってかれないで済むので、結果として高品質なものが消費者の手に届くということにもなりますね。

 

(まあ食品も、有名店や有名料理人と組めばそっちに予算持ってかれますが。)

 

 

家族分もらいたい=リピート買いしてくれる

 

さらにさらに!

主婦、お母さんといえば、四六時中、家族に何を食わせるかばかり考えています。(お母さんありがとう)

 

つまりデキル主婦(?)は、家族の人数分の景品がもらえるまで、その商品をリピートし続けるのです。

4人家族の場合、「ビール10本買ったら肉1枚プレゼント!」だったら、10本×4人分=40本まとめ買いするかもしれません。

 

 

ということで、この層を取り込むには「家族で食べられる食品」はとても有効な景品となります。(実際、景品はお肉やカレーやスイーツなどが目立ちます)

 

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いかがでしょうか。

こうやって見ると、実施する側・消費者双方に明確なメリットがある方式ですね〜。

 

個人的にも、ブランド力や雰囲気で売る方式はもういいよと感じていたので、肉米魚をくれるキャンペーンはハッキリしていて好感持てます。笑。

あとお皿とかもいらないからね!私は。←夢のない意見

 

 

夢はないけど血や肉になる「必ずもらえる」キャンペーン、あなたも参加してみてはいかがだろうか。

 

(おしまい)

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