「料理って思想」と思わせられるビストロ「イブローニュ」前編
2016/02/29
今夜は半年ぶりに、世田谷代田のビストロ「イブローニュ」へ。
ここ10年間で東京のフレンチ(特にビストロ)とイタリアンは、本当に美味しいお店の水準が上がったように思う。
テキトーにそのへんのお店に入っても、だいたい美味しい。
でも何だか、みんな似てるの(苦笑)。
でも、イブローニュはチガウ。思想があるのよ。
おまかせサラダ。1,200円で食べたい前菜が全部乗ってる(嬉)
キャロットラペの人参の太さ大きさや、トマトの柔らかさ等でも個性って出せるのねと思わせられる。
あと塩加減が感動的に絶妙。
なんでこんなに美味しく感じるんだろ?塩がいいのかしら〜?
この日は寒かったので、モツ煮込み。
こういうフランスの居酒屋メニュウ的なものがさりげなく出てくるのがいいよね。イタリアンのトリッパよりもモツが美味しく感じる、上品な塩味。
モツ煮はどこの国のでもモツ煮の味がする幸せを噛みしめる。
メインは珍しい猪肉が入っていたので、それのグリルを頂く。
栗とイチジクのソースで♡
牡丹肉は初めてだけど、野趣あふれる味と食感。肉!!!って感じ。
食感は固め。噛めば噛むほど赤みから旨味を感じるタイプです。
付け合わせのごろっとしたポテトがまた本場の雰囲気を醸す(本場知らんけど)。
これにグラスワインを4杯頂いて6,500円。2人で割るので一人3,250円ね。
この料理のクオリティと量、ワインの質からするとオドロキの安さ。(普通の同種類のお店の感覚で、今日は10,000円くらいかなと思っていた)
こうやってブログに取り上げてみて気付いたが、「イブローニュ」はワタクシにとっては「なぜだか書きたくなる」店のようだ。
もちろんそれは、抜群に旨く・独自のスタイルのあるお店だから・・・なのだが、それ以上の愛着があるのです。なぜか。勝手に。
ちなみにマスターと仲良しとかではありません。多分、「たま〜に来る客。何回か来た客」くらいの認識しかされとりません。
ということで、明日は超勝手なワタクシの主観と妄想で、「イブローニュ」について鑑定いたします(キリッ)。イブローニュを知っている方には特に面白いと思う。