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漫画家・吉野朔実さんが亡くなっていたの知らなかった。。。美しい名台詞を集めてみた
情弱のワタクシ、今になって初めて、
漫画家の吉野朔実さんが、今年の4月に亡くなっていたことを知った(´;ω;`)ウッ…
そんなこと全く、知りませんでした。
去年に「Period」の最終巻を読んで、あら意外に優しめのエンディング・・・(死と暴力がテーマなだけに)と思ったのがつい最近の気がする。
死因は「病死」とのこと…。
ご冥福をお祈りします(おそい)
ということで、今日は勝手に、
今手元にある文庫の中から、私の好きな吉野朔実の名せりふをご紹介してみようと思う。
基本的に吉野朔実さんの名ゼリフは長いものが多い。が、
今回はグサッとドキッとさせられる、短いものだけを選んでみたよ。
ぼくはこの時 「嫌い」より もっと酷い言葉があることを知った
それは たぶん それは たぶん 「がっかりした」だ
出典:「ぼくだけがしっている」
これ、子どもの頃の気持ちを思い出して、涙でる(´;ω;`)
人に「がっかりした」と言われるのは、絶縁されたようなもの・・・。
「森澤の言ってることは正しいと思うけど・・・面白くないね。」
出典:「瞳子」
アハハ!同感。正論は、つまらん。
正しいだけの話はあんまり聞きたくないね!
恋愛は あらゆる抵抗に打ち勝つ相思相愛の力
友情は 相思相愛でありながら 抵抗によって達成できない疑似恋愛関係
出典:「恋愛的瞬間」
つまり、大好きな女友達なんかは、同性でなければ(=これが抵抗ある部分ね)恋愛関係になっていたかもってこと。確かにそうかもしれない。
出典:「Period」
なるほど、どんなクズでも24時間クズなことばかりやってるわけじゃないかもね。
「世間の常識が正しいかどうかは問題じゃないのよ
自分の正義と常識の折り合いを どうつけてゆくかなのよ」
出典:「少年は荒野をめざす」
人生は死ぬまで折り合いをどうつけて行くか、かもしれんね。
出典:記憶の技法
これマジ!ホントを混ぜると極上の嘘になります♡
そして極上の嘘は、真実よりもときに素晴らしいときがある。。。
とりあえずそんなところでした。
吉野朔実さんの漫画は文学的で叙情的、哲学的で、そして暗い。
絵柄も(特に中〜後期は)スッキリとした線が美しく、周りの男性にも意外とウケがよかった。
私は特に「恋愛的瞬間」が好きでした。
いわゆる「男女の恋」の話ではなく(それもあるが)、
何かに惹かれることは錯覚であり、しかしそれが幸福である・・・
幸福はカンチガイであり、恋愛的瞬間の連続である・・・
そんなふうに勝手に解釈していました。
最後の作品になってしまった「Period」も、序盤の悲惨さ、
そして吉野朔実だし・・・という恐怖から、一時読み進めるのをためらいましたがw、
最後まで読むと、ア〜ラほんのりとした幸福が見えるエンディング。
吉野朔実先生、兄弟を見捨てないでくれてありがとう!と単純に喜んでいた…。
これが最後の作品だなんて悲しいが、絵と題材の美しさといい、それにふさわしい名作と思います。
心から冥福をお祈りします。(だから遅いっての)