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惣領冬実×マリーアントワネット!長年の惣領ラブ♡を語ります

2017/01/16

画像:(c)惣領冬実/講談社

フランスのラグジュアリー・ブランド「ロジェ・ヴィヴィエ」と漫画家・惣領冬実せんせーのコラボアイテムが発売されるというニュースを発見。

えっ!?俺たちの惣領てんてーが、オシャレブランドと!?

「ロジェ ヴィヴィエ」漫画家の惣領冬実とコラボしたアイテム発売

 

私ぜんぜん知りませんでしたが、この夏モーニング誌上で冬実先生は「マリーアントワネット」を描いていたのですね。

しかもヴェルサイユ宮殿からの依頼で。凄いですね。

 

「マリーアントワネット」はワタクシは未読なのですが、近々単行本も出るようなので、それを楽しみにしようと思います。

 

しかしこのニュースにより、今日は惣領冬実せんせーについて書きたくなりましたので、ワタクシの惣領冬実センセへの思いを勝手に綴ろうかと思います。

 

 

人間・惣領冬実を知れる作品「エデンで会おう」が入れ込むキッカケに。

 

それまで私にとっては「普通に読んでる少女漫画家のひとり」だった惣領冬実せんせ。

それこそ以前レヴューを書いた「THREE」等で先生が少女漫画街道をばく進していた時代、それとは別に「エデンで会おう」というのがフッと出た(と記憶)。

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画像:コミック小学館ブックス

 

それまで、少女漫画仕様のデカい瞳が特徴だった惣領せんせーの絵柄が、シンプルな線になり、瞳もつぶらになったので(←少女漫画にあるまじき行為)、子どもながらに「ん?」と思った。

 

ストーリーは、美大付属高校に通う高校生たちのリアルな日常

自殺に密かに憧れてみたり、芸大に行きたいけど素直に目指してると言えないような、思春期にありがちな感情の揺れを描いた非常に地味な作品だ。

 

私は子どもながらに「あ、これは自伝だ。だから絵柄も普通の漫画みたくキラキラしてないんだ」と思った。(漫画に関してはカンの良い子でしたw)

 

「エデンで会おう」の中で、主人公はさまざまな石膏のデッサンをする。

当時から惣領冬実せんせーの絵が(特に男性が)バタくさいというか、目鼻立ちが外人風だったのはそれがルーツなのね、と妙に納得した笑。

 

「エデンで会おう」は、主人公の「わたしは芸大には受からなかったが、絵はやめていない」というモノローグで終わっている。

今思い出しても、淡々とした中にも甘酸っぱく、隠れた名作と思う。

 

 

少女漫画街道を走り終え、青年誌へ。「チェーザレ」で更なる才能開花

 

私にとってはそんな経緯があったため、先生がモーニングで「チェーザレ」を始めたときは、「エデンで会おう」でギリシャ神話のGUYたちの石膏デッサンをしていた少女の頃の先生が思い出され、ワタクシ的には何か(勝手に)感無量でした。

 

しかも今までの先生の漫画の非じゃないほどの描き込みっぷり、台詞の精査されっぷり、時代考証への真摯な姿勢っぷり。

こりゃマジで、ここへきて惣領冬実の新境地だわ〜と感銘を受けました。

 

当時の彼や男友達がチェーザレにハマっているのを見て、アタシは10代の頃から惣領冬実で育っているもんねと鼻が高かったものです笑。

 

少女漫画の世界から青年誌の歴史もの、しかも作画と歴史考証に大変な労をとるであろうルネッサンス期の題材への転身は、そう簡単にできるものじゃない。

別に少女漫画界をディスる気はないが、少女漫画の第一線でキラキラ恋愛もので人気だった作家が男性や文化人にまで広く認められていくことは、稀だ。

 

普通なら考えられないが、いや、あの人ならやるかも・・・というか、やっと本来彼女が持っている実力が発揮される時が来たのだと、妙に感動をおぼえました。

 

「チェーザレ」は現在も不定期連載を続けている。

だいぶ亀進行だから「描ききれるのか!?」との読者からの不安もあるみたいだが笑、そもそもこのレベルの題材・作画となると、元から「完走できるかどうか」チャレンジングではあったのだろうと予想。

 

どうか、どんな形でもいいから、先生が「やりきった」と思えるところまで描き切ってもらいたい。

 

さらに、世界の惣領冬実へ!〜そして伝説へ〜

 

「チェーザレ」以降、惣領冬実せんせーの活躍の場は飛躍的に広がったように感じる。

(例えばPOLAの高級美容液とのタイアップだとか、「ボッティチェリとルネサンス展」に呼ばれたりだとか・・・)

 

「チェーザレ」はイタリアやフランスでも出版されているし、ヴェルサイユ宮殿から直々に「マリーアントワネット」のオファーがくるなんて凄いことだ。

(もっとも、日本のMANGAの世界的な広がり自体が凄い。今年の5月にバルセロナへ行ったが、スタイリッシュな「MANGAショップ」をいくつか見た。)

 

芸大を諦めた少女が、こうして違った形で、絵の分野で世界的に認知されていくなんて、人生って予想外のことが起きるよね。

それもこれも、ただただ高品質なものを発信し続けてきたから、その結果として世界が付いてきたというプロセスが素敵だわ〜。

 

ただ、公式ブログを見てみると、やはり(惣領せんせに限らず作家は皆かもしれんが)作品を作り上げるには相っ当な気力体力、パワーが必要なことが伝わってくる。

どうか体に気をつけて、無理せず!と祈りながら応援しています。

 

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ということで、今日は一方的に惣領センセへの愛でオナニーしちゃいました♡

 

マリーアントワネットについて全然書いてなくてごめんなさい♡

そちらについては、また読んだら感想を書こうと思います。

〜おしまい〜

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