漫画「あれよ星屑」山田参助を読んで
2016/02/22
今日は山田参助の「あれよ星屑」4巻を購入。
「あれよ星屑」はたまたま本屋で出会ったのがキッカケでしたが、内容があまりに素晴らしく買って大正解だったのです。
戦中戦後モノはある意味何を描いてもドラマティック。
しかし山田参助の何より凄いところは、死んだり殺したりレイプされたりするドラマティック部分がどうでもよくなる位、日常のやり取りや些細な風景に生を吹き込むところ。
終戦直後の闇市、ヤクザ、在日、パンパンがどのようにして成っていたのか、助け合ったり啀み合ったりしていたのかが自然と伝わってくるんだよね。
敗北と混乱の中に生きる人々のしたたかさと底辺の明るさに惹かれます。
黒人音楽にも通じるものがあるように感じた・・・そう、何かブルースっぽい・・・
というか、
山田参助、やまださんすけ・・・
どこかで聞いたことあるような・・・ググってみると、
なんと、ワタクシ5〜6年前に出会っていたのでした。山田参助に。
ワタクシは以前、音楽レーベルに籍を置いていたことがございまして・・・
そこで、名物A&RのATC氏が引っ張ってきた、無駄に戦後の世界観追求しすぎのため一般人にはもはや近寄りがたい昭和歌謡デュオ「泊(とまり)」と出会いました。
あまりに完成されたその音楽は、本当に今の録音かと耳を疑うほど、戦後のラジオからでも流れてきているとしか思えない代物。逆に今の技術では、相当こだわらないとあんな音では録れないのではないかしら。
そして昔の歌手がそうであったように、一糸乱れぬ男のびびび美声と高い演奏技術。。。
昔の映画を見ている(聞いている)ようなマジキチ完成度でございました。これをリリースしようとしているのもマジキチだと思ったけど。
・・・でも、あれよ星屑作者=山田参助=泊(とまり)とわかって、超超超、納得です。
すべてわかりました。あの泊(とまり)の凝りっぷりを漫画に発揮すれば・・・そりゃ、ああなるわ。
これからも、「あれよ星屑」と「泊(とまり)」から目が離せない!
(強引なまとめ)